人工的に作られた仮想現実(VR)を現実かのように体感できる作品を集めた「瞬間移動」展が、韓国国立現代美術館のソウル館で開かれている。
植物で覆われた未来のカナダのトロント、1930年代の京城、全羅北道群山の米空軍基地のある基地村、5.25平方㍍の刑務所の独房。
金ジナの「東豆川」を観るために回転いすに座り、VRヘッドセットとヘッドフォンを着用した観客は、いつの間にか東豆川の米軍部隊の周辺にある歓楽街に立っている。異国的で見慣れない景色を眺めていると、どこかからハイヒールの音がコツコツ聞こえてくる。
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