◆トロットとエンカ、過去から未来へ◆
韓国と日本の大衆音楽の比較研究に取り組む小林孝行・岡山大学名誉教授が、韓国の嘉泉大学校で27日に開かれるシンポジウム「東アジアの大衆音楽-過去から未来へ」で報告を行う。小林名誉教授にシンポジウム開催の意義について寄稿をお願いした。
9月27日、韓国の嘉泉大学で「東アジアの大衆音楽-過去から未来へ」というタイトルで、シンポジウムが開かれる。22年に開催されたシンポジウム「トロットとエンカ:東アジアを越えて」に続くものである。
同シンポが米国からの研究者を加えて「東アジアを越えて」というタイトルのもと、大衆音楽の空間的広がりに焦点を当てたものとすると、今回のシンポジウムは、台湾などの研究者を加えて「過去から未来へ」というタイトルのもと、東アジア地域に限定した時間的広がりに焦点を当てたものになっている。
これまで東アジア地域における唱歌などの近代音楽そして大衆音楽の歴史には共通する部分があった。特に戦前日本の植民地支配のもとでは、大衆音楽において、相互の交流も存在した。
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