千葉県館山市の浄土宗大巌院にあるハングルが書かれた「四面石塔」(千葉県指定有形文化財)は、豊臣秀吉の朝鮮侵略と関連した平和祈願をこめた供養塔と推測される。400年前の先人に思いを馳せ、東アジア世界の善隣友好を育むイベント「ハングル『四面石塔』400年記念コンサート&シンポジウム」が9日、千葉県館山市の浄土宗大巌院で行われる。
1624年、雄誉霊巌上人が建立した四面石塔は、高さは219㌢。東西南北の各面に、古ハングル・中国篆字・和風漢字・印度梵字で「南無阿弥陀仏」と刻まれている。特に注目されるのは「ハングル字形」が朝鮮国第4代王世宗が1446年に公布したものの、短期間で消滅した創成初期の「東国正韻」式の字形といわれ、韓国にもない非常に貴重なものだ。
つづきは本紙へ