◆「家族」という存在を問う◆
韓国を韓国を代表する名優ソル・ギョングとチャン・ドンゴンが『八月のクリスマス』『危険な関係』などで知られるホ・ジノ監督とタッグを組んだ衝撃作『満ち足りた家族』が17日、東京・TOHOシネマズ日本橋ほか全国公開される。鄭憲アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。
ある韓国ドラマの中で「歳を取ると子供が人生の成績表のように思える」という台詞があった。ドラマの題名や、どの様な場面であったかは不確かであるが、その言葉がなぜか耳に残っている。韓国では、友人、家族など親しい間柄で相手に対して、その人が結婚して子供がいるなら「○○アッパ(アボジ)、○○オンマ(オモニ)」と○○のところに子供の名前を入れて呼ぶことが多い。日本で言えば、誰々ちゃんのパパ、ママという意味であるが、より浸透した呼称であり、時には夫婦間でも配偶者に対しても使われる。
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