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2025/01/17

<韓国文化>人間の裏と表、善と悪を描く 寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

  • 人間の裏と表、善と悪を描く 寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

    チョン・ホン 1963年、東京・新宿生まれ。韓国・延世大学校医学部卒。上野にアジアン美容クリニックを開業。帝京大学形成外科、美容外科非常勤講師、アンチエイジング手術を得意とする。

  • 人間の裏と表、善と悪を描く 寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

    韓国映画界の名優が共演した『満ち足りた家族』(C)2024 HIVE MEDIA CORP & MINDMARK ALL RIGHTS RESERVED

◆「家族」という存在を問う◆

 韓国を韓国を代表する名優ソル・ギョングとチャン・ドンゴンが『八月のクリスマス』『危険な関係』などで知られるホ・ジノ監督とタッグを組んだ衝撃作『満ち足りた家族』が17日、東京・TOHOシネマズ日本橋ほか全国公開される。鄭憲アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。

 ある韓国ドラマの中で「歳を取ると子供が人生の成績表のように思える」という台詞があった。ドラマの題名や、どの様な場面であったかは不確かであるが、その言葉がなぜか耳に残っている。韓国では、友人、家族など親しい間柄で相手に対して、その人が結婚して子供がいるなら「○○アッパ(アボジ)、○○オンマ(オモニ)」と○○のところに子供の名前を入れて呼ぶことが多い。日本で言えば、誰々ちゃんのパパ、ママという意味であるが、より浸透した呼称であり、時には夫婦間でも配偶者に対しても使われる。


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