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2000/12/22

<週間ダイジェスト>12月14日~12月20日

14日 ■ブッシュ次期大統領に祝電

 金大中大統領は、米次期大統領に決まった共和党のブッシュ・テキサス州知事に祝電を送り、「韓米同盟関係を維持し、韓半島での平和定着と冷戦終結のためともに努力していきたい」と強調した。

15日 ■スペインが北と国交樹立へ

 スペイン政府が、北朝鮮との国交樹立を閣議決定した。同国政府スポークスマンは「北朝鮮との外交関係樹立は韓半島の和解と統一プロセスに貢献するだろう」との声明を発表した。すでに今月12日に英国が北朝鮮との国交を樹立しており、欧州連合(EU)の対北関係改善に拍車がかかるもようだ。

16日 ■北が電力支援を要請

 平壌で開かれた第4回南北閣僚級会談は、北朝鮮がエネルギー不足を理由に50万㌔ワツトの電力を供給するよう要請したため協議が難航し、当初の日程が1日延期された。北朝鮮は、電力支援を優先課題とし、その後に離散家族問題を話し合うよう求めたが、韓国側は否定的見解を示した。会談は、▽南北経済協力推進委員会を設置する▽来年3月に離散家族の手紙の交換を実施する▽北朝鮮の経済視察団を来年上期中に韓国に派遣するなど6項目の共同報道文を発表して閉幕した。

17日 ■国防部長官がベトナム訪問

 趙成台・国防部長官が、ベトナム戦争集結後初めてベトナムを公式訪問した。趙長官は19日まで滞在し、ファン・バン・チャー国防相ら関係者と会談、アジアの安全保障問題で意見を交換し、軍事面で両国の交流拡大を図っていくことに合意した。韓国はベトナム戦争に米軍とともに参戦した経緯があり、外交関係が断絶していたが、92年に国交を回復、韓国企業が進出するなど経済交流が進展している。

18日 ■金大統領、来年3月に訪米

 金大中大統領は、創立20周年を迎えた聯合ニュースと会見し、「来年3月に訪米し、ブッシュ大統領と韓米首脳会談を開き、北朝鮮に対する政策について深く協議したい」と来春に米国訪問を予定していることを明らかにした。ブッシュ政権には、対北朝鮮強硬派が多く、朝米関係の停滞を懸念する声が出ており、早期に訪米し、意見調整する。

19日 ■新民党代表に金重権氏

 金大中大統領(民主党総裁)は、徐英勲・民主党代表の辞任に伴い、後任の党代表に金重権・最高委員を任命した。また、側近の実力者、権魯甲・最高委員の辞任を了承した。民主党内には、支持率低下をめぐって内紛が起き、人事介入や利権疑惑の中心人物だった金大統領の「金庫番」権魯甲氏が若手議員から退陣を迫られていた。また、権氏は次期大統領候補として李仁済氏を推してきたが、これに反対する金大統領の側近、韓和甲氏との「甲・甲戦争」が起き、党内が紛糾していた。

20日 ■コスダック最安値

 米ナスダック指数が急落し、今年最安値の2400台を割り込んだ影響で、韓国市場も続落、コスダック(店頭市場)指数は58・98まで下げ、96年の市場開設以来最低値をつけた。