7日 ■米が北朝鮮に謝罪
北朝鮮の金永南・最高人民会議常任委員長らが、アメリカン航空の警備チェックに不快感を示し、国連のミレニアムサミット出席を取りやめた問題で、オルブライト米国務長官は、記者会見し遺憾の意を表した。また、白南淳・外交部長宛に謝罪の書簡を送り、外交問題にしないことで北と合意したことを明らかにした。
8日 ■韓ロ首脳が国連で会談
国連のミレニアムサミットに出席した金大中大統領は、国連本部でロシアのプーチン大統領と会談し、9月末にもモスクワで両国の首相級会談を開くことに合意した。両首脳は、ナホトカ工業団地の建設、イルクーツクのガス田開発、京義線のシベリア鉄道との連結などを協同で推進し、このプロジェクトに日本の参加を促していくことで意見が一致した。
9日 ■北に70万㌧の食糧支援
朴在圭・統一部長官は、与野党の首脳と会談し、北朝鮮に対しタイ米と中国産トウモロコシ合わせて60万―70万㌧を支援する計画を明らかにした。国内の穀物は価格が高く割高になるため、輸入でまかなう方針で、同じ予算で大量に調達できるトウモロコシが主体になるという。
10日 ■離散家族再会、次回は10月
連合ニュースによると、朴在圭・統一部長官は、第2次南北離散家族の相互訪問が10月中旬になるだろうと明らかにした。当初の予定では今月中にも2回目の再会を実施する予定だったが、今月5日の南北赤十字会談が延期され、調整がつかなかった。
11日 ■金容淳書記が韓国訪問
金正日総書記の特使として金容淳書記がソウル入り、金総書記からの贈りものとしてマツタケ3㌧を韓国側に伝達した。金書記は14日まで滞在、金大中大統領と会談し、南北関係改善や統一問題について意見を交換したほか、金総書記のソウル訪問日程について詰めたもよう。また、済州島、慶州、浦項などを視察した。
12日 ■北外相、国連総会を欠席
12日から始まった国連総会に出席する予定だった北朝鮮の白南淳外交部長が、急きょ訪米を取りやめた。北朝鮮当局は訪米中止の理由を明らかにしていないが、「朝米間の対話継続に影響はない」としている。これに伴ってオルブライト国務長官との朝米外相会談は実現できなかった。
13日 ■日韓議連会長に伊藤宗一郎氏
超党派の議員で構成されている日韓議員連盟は総会を開き、前会長の竹下登・元総理の死去に伴って空席となっていた会長に伊藤宗一郎・前衆院議長を選出した。また、幹事長には額賀福志郎・元防衛庁長官が就任。韓国側のカウンターパートナーである韓日議連の会長は金鍾泌・自民連名誉総裁が務めている。