3日■金鍾泌氏、野中幹事長と会談
竹下登・日韓議員連盟会長の葬儀に参列するため日本を訪れた金鍾泌・韓日議員連盟会長は、自民党本部で野中広務幹事長と会談した。その中で、金会長が懸案となっている在日韓国人に対する地方参政権の早期実現を要望したのに対し、野中幹事長は、「秋の臨時国会で法案を成立させたい」と語り、永住外国人地方参政権法案の早期成立に意欲を示した。
4日■金総書記「ミサイル開発断念」
北朝鮮の金正日総書記は、ロシアのプーチン大統領に親書を送り、「ミサイル開発を批判する国が費用を肩代わりして衛星を打ち上げてくれるなら、ミサイル開発を断念する用意がある」と明らかにした。これは、米ワシントン・ポストが伝えたもので、金総書記は肩代わりする国として米と日本を示唆していると指摘。
5日■ベトナム外相が北朝鮮訪問
ベトナムのニエン外相ら外交使節団が平壌に到着、白南淳・外交部長らと会談し、両国の友好促進と経済協力について意見を交換した。またニエン外相は、来年7月にハノイで開く予定の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)の閣僚級会談に白部長の出席を要請した。
6日■南北が国連で協調
李廷彬・外交通商部長官は、KBSテレビの番組で、9月にニューヨークの国連本部で開かれるミレニアム・サミットで、南北が共同で国連加盟国に対し、南北頂上会談への支持声明や決議を呼びかけていく方針だと表明した。李長官は、北朝鮮の白南淳外交部長がこれを提案してきたと明らかにした。
7日■日本政府、北に調査員
日本政府は、3月に実施した北朝鮮へのコメ支援10万㌧が適正に配布されているかどうかを調査するため、外務省アジア局の河野雅治参事官ら3人を派遣した。
8日■日朝議連会長に中山氏
超党派の議員で組織する日朝友好議員連盟は総会を開き、村山富市・前会長の後任に中山正暉・前建設大臣を選んだ。村山前会長が政界を引退したのに伴う措置。
■現代前会長が牛500頭と訪朝
現代グループの鄭夢憲・前会長は、牛500頭を連れ、板門店経由で北朝鮮入りした。金剛山一帯の総合開発事業などについて北朝鮮当局と詰め、合意書を交わす予定。
9日■離散家族の面会日程決定
南北赤十字は、板門店で離散家族の相互訪問に関する細部の詰めを行い、日程を決定した。それぞれの離散家族100人と随行員が15日午前10時、ソウルと平壌を航空機で出発、直接相手国に入る。北朝鮮の航空機が金浦空港に着陸するのは初めてとなる。面会家族は5人程度に限定され、家庭訪問や墓参りは禁止されている。