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2000/07/21

<週間ダイジェスト>7月13日~7月19日

13日■G8が外相会合で南北対話歓迎

 宮崎で2日間にわたり開かれた主要8カ国(G8)外相会合は、南北関係の進展と北朝鮮の対話姿勢を歓迎するという内容の総括文書を採択して閉幕した。総括文には、「東アジアにはまだ不安定な要素が存在しているが、6月に開かれた分断後初の南北首脳会談を歓迎し、対話の継続と同地域の緊張緩和に期待する」という内容が盛り込まれた。

14日■金大統領、河野外相と会談

 金大中大統領は、サミット外相会合の結果説明のため韓国を訪れた河野洋平外相と会談した。河野外相は、外相会合で採択した総括文書に、韓国の対北朝鮮包容政策への支援と南北関係改善への期待を盛り込んだことを説明。金大統領は、韓日米の連携を維持し、中露とも協議して対北政策を進めていく考えを表明した。

16日■離散家族、191人確認

 大韓赤十字社は、北朝鮮赤十字会から送られてきた離散家族訪問団の候補者リスト200人のうち、韓国側の家族は134人の生死と所在を確認したと明らかにした。政府と赤十字は、速やかな離散家族の生死確認のため、北朝鮮から提示されたリストをマスコミに公開、急ピッチで身元の確認が進んだ。最終的には191人の身元が確認された。

17日■金大統領「統一に20-30年」

 金大中大統領は、南北首脳会談後初めて「フィナンシャル・タイムズ」のインタビューに応じ、金正日総書記との会談結果や今後の南北関係について語った。そのなかで金大統領は、統一実現の見通しについて、「統一への突破口が開かれたが、完全な統一までには20-30年かかるだろう」と述べた

    ■李議長、南北国会会談を提案

 李萬燮・国会議長は、制憲節を記念して国会で演説し、「南北間が民族の将来について虚心坦懐に意見を述べ合う機会をつくりたい」と述べ、北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)に対して南北国会会談を提案することを表明した。
これに伴って国会内に実務準備委員会と実務企画団を設置する。

18日■バンコクで朝日外相会談へ

 河野洋平外相は、28日に北朝鮮の白南淳外相とバンコクで会談すると発表した。
 朝日間の非公式協議で国交正常化交渉の早期再開と朝日赤十字会談の実施などに合意しており、外相会談では日程の詰めを行う。
 正常化交渉は、8月中に東京で再開する案が有力だ。

19日■プーチン大統領が訪朝

 ロシアのプーチン大統領は、中国に続いて北朝鮮を初訪問。金正日総書記と会談し、平和統一に向けた北朝鮮の努力を支持すると表明した。