4日 ■小泉首相15日訪韓へ
小泉純一郎首相が8日に訪中したのに続き15日には韓国を訪問することが決まった。歴史教科書問題や首相の靖国神社参拝などで冷え込んでいた韓日関係の修復が課題となる。首相の訪韓は、先月のテロ事件への対応と関連し東アジア情勢の安定を強く願う米国の要請を受けて決定された。ただ韓国内には反対する声も多い。
5日 ■金剛山陸路観光合意できず
金剛山観光活性化のための第1回南北当局会談は、北朝鮮側が遊覧船による既存の海路観光を再度軌道に乗せた後に陸路観光を論議するとの立場を崩さなかったことで、陸路観光の早急な開始を促した韓国側と最後まで意見が合わず、具体的な合意に達しなかった。第2回会談は10月19日開催される予定。
6日 ■南北軍事会談を提案
韓国政府は北朝鮮に対し、軍事実務者会談を12日と15日に板門店で開催することを提案した。京義線とこれと並行して走る道路の南北連結に関し、非武装地帯内の工事規定を定めた合意書が今年2月に作成されたまま発効していない問題を解決することがねらい。
7日 ■W杯に向け韓日共催地討議
来年のサッカー・ワールドカップ韓日共催で開催地となるソウル市の実務担当者と日本の10自治体が国内外の観客のもてなしなどについて話し合う「ホスピタリ意見交換会」が横浜市で開かれた。事例報告では、各自治体が案内所の設置計画やボランティアの登録状況などを説明。
8日 ■金大統領W杯テロ対策を強調
金大中大統領は米英によるアフガニスタン攻撃開始を受けて国民談話を発表、テロ報復攻撃を全面的に支持するとともに来年のサッカー・W杯韓日共催大会と釜山アジア大会を控え、「テロへの水も漏らさぬ対策を確立すべき」と強調した。
9日 ■金鍾泌氏が金総書記批判
自民連は党大会で金鍾泌名誉総裁の総裁復帰を決めた。金氏は就任後の演説で、米同時テロ事件を受けた米国の報復攻撃を支持するとともに「われわれに対する過去のテロ行為の当事者も深く反省すべき」と指摘、大韓航空機爆破事件などを指示したとされる北朝鮮の金正日総書記を暗に批判した。
10日 ■北朝鮮の食糧事情は回復傾向
国連食糧農業機関(FAO)のアブドゥル・ラシッド氏は、北朝鮮の今年の食糧生産量は、当初の予想を大幅に上回る見込みだとの見解を示した。過去最悪の干ばつによる被害が懸念されたが、6月中旬から雨に恵まれ、肥料などの輸入も増加したためだという。同氏は先月から今月にかけ北朝鮮を訪問、世界食糧計画(WFP)と共同調査を行った。