19日 ■北朝鮮外相、ARFに不参加
北朝鮮は、25日にベトナムのハノイで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)に白南淳外相を派遣しないことを決めた。代理として外交部の許鍾・巡回大使が出席する。これに伴って、当初予定されていた南北外相会談や朝米外相会談が実現せず、期待された朝米対話の再開は先送りとなった。
20日 ■金大統領、対日外交冷静に
金大中大統領は、統一・外交安保担当の閣僚と懇談し、歴史教科書問題について「毅然とし落ち着いた態度で日本政府に再修正を求めてほしい。感情的な対応や不必要な両国関係の悪化は望ましくない」と述べた。韓国政府は前日、教科書問題の対策会議で、日本への追加の対抗策をとらず、日本の出方を見守る方針を確認した。
21日 ■G8声明で朝鮮半島に言及
イタリアのジェノバで開かれた主要国首脳会議は、朝鮮半島の和平に関するG8地域情勢声明を発表し、韓国の太陽政策と昨年から始まった南北の和解プロセスへの動きを改めて支持し、第2回南北頂上会談の早期開催を訴えた。北朝鮮に対しては、ミサイル発射凍結の維持と人権問題に対する対応に期待を表明した。
22日 ■済州道を国際自由都市に
金大中大統領の指示を受けて済州道国際自由都市化構想を進めていた与党・民主党の推進委員会は、来年1月1日から済州道をビザなしとし、輸出入関税も完全に廃止することを決定した。これによって済州道は人とモノが自由に往来できる国際自由地域に生まれ変わる。
23日 ■大宇元社長らに実刑判決
ソウル地裁は、大宇グループ系列社の不正会計操作と詐欺事件に対して、元社長ら経営トップ7人に3~7年の実刑判決と26兆ウオンの罰金刑を言い渡した。懲役刑となったのは、姜炳浩・元大宇社長(7年)、金泰球・元大宇自動車社長(4年)、全周範・元大宇電子社長(3年)ら。
24日 ■首相の靖国参拝中止を要請
崔相龍駐日大使は、自民党の山崎拓、公明党の冬柴鉄三、保守党の野田毅の与党3幹事長と会談し、小泉純一郎首相が靖国神社の参拝に意欲を示している問題について、「8月15日の首相の行動を全韓国民が注視している」とし、小泉首相の靖国参拝を中止するよう要請した。
25日 ■ハノイで韓日外相会談
東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)参加のためベトナムのハノイを訪れた韓昇洙・外交通商部長官は、田中真紀子外相と会談し、歴史教科書問題について「深刻な問題だ」と述べ、改めて懸念を表明。さらに小泉純一郎首相の靖国神社参拝に関しても、「周辺国に配慮し、慎重で賢明な対応を望む」と要望した。