21日 ■北朝鮮で「反米の日」行事
平壌放送などによると、北朝鮮で韓国戦争勃発記念日「6.25米帝反対闘争の日」を迎えるに当たり、平壌で中央美術展示会が開幕したほか、「米帝の侵略的本性と野獣のような蛮行を暴露、断罪する職業同盟員らの弾劾集会」が開かれた。北朝鮮で同記念日に行事が開催されるのは、91年以来10年ぶり。
22日 ■金永南氏が東南ア訪問へ
北朝鮮の金永南・最高人民会議常任委員長が近く、東南アジア数カ国を訪問する見通しであることがわかった。外交消息筋によると、ベトナム、ラオス、カンボジアなどを訪れる予定で、中国に立ち寄って首脳級会談を開く可能性もあるという。金氏は対外的には元首の役割を果たしている。
23日 ■北の参加想定しア大会準備
2002年釜山アジア大会組織委員会は、北朝鮮が大会参加に前向きな姿勢を示しているとの報告を受け、参加を想定し準備を進めることを明らかにした。組織委は大会1年前となる9月29日にアジア・オリンピック評議会(OCA)を通じて北朝鮮に参加招待状を送付する。
24日 ■韓国軍が北漁船に警告射撃
韓国軍合同参謀本部が発表したところによると、同日未明、韓国北西沖で北朝鮮の漁船1隻が南北の海上の境界線となっている北方限界線(NLL)を侵犯して南下したため、韓国海軍高速艇が警告射撃した。漁船はこのあと、方向転換し退去した。
25日 ■北朝鮮の戦争責任に触れず
韓国戦争開戦51周年を記念し、韓国各地で従軍した元兵士らによる集会が開かれた。ソウル市内での元兵士の慰労会に出席した金大統領は演説で、「共産主義の野望」「スターリンの野望」という表現を使い、北朝鮮の戦争責任にはまったく触れなかった。他の会場で開かれた在郷軍人会の記念集会では、共産主義や親北朝鮮派を痛烈に批判する演説もあった。
26日 ■韓中漁業協定発効に対応を
金大中大統領は、第1線の海洋警察官と漁業指導員215人を青瓦台(大統領府)での昼食会に招待。席上、金大統領は「日中と新たに締結した漁業協定の限界線を明確に守ることで、韓国漁民の利益を守らなければならない」と述べた。また、30日に韓中漁業協定が発効すれば、中国漁船との摩擦も予想され、国家の安全保障と秩序を徹底するよう指示した。
27日 ■金剛山事業を公金で支援
韓国政府は関係閣僚らが南北経済協力推進会議を開き、北朝鮮の金剛山観光事業を活性化させるため、政府の南北協力基金を韓国観光公社に融資することを決めた。基金は国会の承認を受けずに支出できるが、野党側は事実上の私事業への税金投入に反発を強めている。