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2001/06/01

<週間ダイジェスト>5月24日~5月30日

24日 ■総書記訪韓の時期表明期待

 金大中大統領は、ソウル駐在の外国人記者団との懇談で、北朝鮮の金正日総書記のソウル訪問について「南北頂上会談1周年を機に、韓国と世界に確実な日程を明らかにすることを心から望まざるをえない」と強調した。

25日 ■金大統領が李鵬氏と会談

 金大中大統領は、訪韓中の中国の李鵬・全国人民代表大会常務委員長と会談。李委員長は昨年6月の南北頂上会談の意義をたたえたうえで、第2回南北頂上会談実現などへの期待感を表明した。これに対し金大統領は、南北対話をさらに発展させなければならないと強調し、中国の協力を求めた。

26日 ■朝米枠組み合意の維持確認

 韓日米3カ国はハワイのホノルルで北朝鮮への政策を巡る高官協議を開催。協議後3カ国は共同声明を発表し、北朝鮮の核開発凍結を定めた94年の朝米枠組み合意を堅持していく方針を確認した。米国代表のケリー国務次官補は、今後数週間以内に政策見直し作業を終え、実行に移していく方針を表明。

27日 ■北朝鮮警備艇が境界線越す

 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮の警備艇が北方限界線から約1.8㌔南側に入った。警備艇は47分間、韓国側海域にいたあと、北側海域に戻った。中国漁船を捜索中に限界線を越えたと見られる。北朝鮮警備艇が限界線を越えたのは今年7回目。

28日 ■金剛山陸路観光合意できず

 事業が難航している金剛山観光の継続について、北朝鮮側と協議するため訪朝していた金潤圭・現代峨山社長は、韓国に戻り、北朝鮮との間で陸路観光に合意できなかったことを明らかにした。陸路観光について北朝鮮側は、体制維持に悪影響が出ると警戒していると見られる。

29日 ■歴史教科書で入国禁止法案

 韓国国会の与野党議員20人が日本の歴史教科書問題にからみ、かつての植民地支配下における日本の行為などを歪曲(わいきょく)・正当化する人物の入国を禁止する出入国管理法改正案を提出した。6月の臨時国会での成立を目指すという。具体的にどのような人物の出入国を禁じるかなどの基準は、法務部が同法施行令で定める。

30日 ■国家競争力世界22位

 韓国政府は青瓦台(大統領府)で金大中大統領主宰の第4回国民経済諮問会議を開いた。席上、韓国の国家競争力は世界64カ国のうち22位と中上位圏に位置しているが、シンガポール(2位)、香港(3位)、台湾(15位)など“アジアの先進国”には後れをとっていることが報告された。