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2001/04/27

<週間ダイジェスト>4月19日~4月25日

19日 ■成長率4・3%に下方修正

 韓国開発研究院(KDI)は、今年の国内総生産(GDP)成長率予測を昨年末の5・1%から4・3%に下方修正した。これは、米国の景気後退に伴って輸出が落ち込み、内需も引き続き低迷が予想されるため。KDIは、米国の景気が予想以上に悪化すれば、成長率は3%台に鈍化する可能性もあると指摘。

20日 ■南北協力の活性化指示

 金大中大統領は、統一、外交、安保の関係閣僚を集めて会議を開き、「南北関係は梗塞状態に陥っているが、知恵を出し合って状況を打開する必要がある」と指摘し、「分断している京義線の連結、開城工業団地の建設など南北協力事業を予定通り進め、韓半島の和平プロセスに拍車をかけなければならない」と強調、南北協力を活性化させるよう指示した。会議には林東源・統一部長官、韓昇洙・外交通商部長官、金東信・国防部長官、辛建・国家情報院院長らが出席。

21日 ■北が韓米軍事演習を非難

 朝鮮中央通信は、北朝鮮の政府系機関紙「民主朝鮮」が20日からスタートした韓米軍事演習について論評し、「米帝が演習を口実に南朝鮮に1万余の米軍を動員し火遊びをしているのは、わが国を武力侵略するためだ」と非難した。韓国に対しては「南朝鮮好戦狂」という表現で牽制したものの、面と向かった非難は避けた。

22日 ■南北共同でメーデー大会

 韓国労総と民主労総の二大労働団体は、北朝鮮の朝鮮職業総同盟と共同でメーデー大会を開くことに合意したと発表した。5月1日、北朝鮮の金剛山に南北の労働者1万3000人が結集し、記念大会を開くほか、サッカー競技、綱引き、サーカスなど多彩な催しを行う予定。韓国代表は、30日に瑞草港から船で金剛山にわたり、2日に帰還する。南北の労働者が共同でイベントを開くのは初めて。

23日 ■雇用保険も財政危機へ

 労働部は、「雇用保険基金中期財政見通し」と題した報告書を発表、「母性保護関連法」(労働基準法、男女雇用均等法、雇用保険法)の改正案が国会を通過し、来年1月1日から施行されれば、雇用保険基金の赤字幅は2004年に1764億ウオン、2005年には4894億ウオンに拡大すると警告した。このため労働部は、失業率が高まれば雇用保険財政は破綻すると懸念している。

24日 ■鄭夢憲・現代前会長が訪朝

 赤字が膨らみ存続が危ぶまれている金剛山観光事業の今後の展開について協議するため、鄭夢憲・現代グループ前会長が北朝鮮入りした。鄭・前会長は、毎月北朝鮮に支払っている事業権料の減額を求めて、北側と交渉を続けてきたが、北が応じないため、金正日総書記と直接面会し、直談判する予定だという。

25日 ■北朝鮮の人民武力相が訪ロ

 モスクワ発インタファクス通信によると、北朝鮮の金ユックチョル・人民武力相がロシアを訪問、クレバノフ副首相らと会談する。朝鮮人民軍は、旧ソ連時代の武器を使用しているが、老朽化が著しいため、修理や装備の近代化について協議するもようだ。これによって、ロシアからの武器輸出が再開される見通しだ。