15日 ■金総書記の59歳誕生日祝賀
北朝鮮の金正日総書記が59回目の誕生日を迎えた。平壌では誕生日を祝う中央報告大会が開かれ、趙明禄・国防委第一副委員長が「軍事優先の政治路線の貫徹」を訴えた。北朝鮮は金総書記が還暦を迎える来年2月までの1年間を新経済構築の重要な過渡期と位置づけている。
16日 ■軽水炉工事に外国人投入
統一部は、韓半島エネルギー機構(KEDO)が北朝鮮の琴湖で進めている軽水炉建設工事にウズベキスタンの労働者を投入すると発表した。事業を請け負っている韓国電力とウズベキスタン政府が労働力の供給で合意し、すでに契約を交わした。これは、軽水炉工事に投入された北朝鮮労働者の賃上げをめぐって北朝鮮とKEDOが対立し、北側が労働者を引き揚げたため、対応策として外部からの投入を決めた。ウズベキスタン労働者は第1陣250人が3月初めに現場入りする。
17日 ■離散家族再会で名簿交換
韓国赤十字社と北朝鮮赤十字会は、26日から3日間の日程でソウルと平壌を訪問する南北離散家族のリストそれぞれ100人ずつを板門店で交換した。昨年6月の南北頂上会談で合意した離散家族の再会事業は今回が3度目となる。
18日 ■北朝鮮が米に経済使節
韓国政府当局者によると、北朝鮮の貿易・経済部門の次官・局長級5-7人で構成された経済使節団が、27日から3月3日までの日程で米国を訪れる。一行はワシントン、ニューヨークなど主要都市を回り、国際金融機関や有名大学、コンピューター産業の先端基地などを視察し、資本主義と市場経済について学ぶ。訪米は米スタンレー財団が招請して実現するもの。
19日 ■ロ大統領、27日に訪韓
青瓦台(大統領府)スポークスマンは、ロシアのプーチン大統領が金大中大統領の招きを受け、27日から2日間、韓国を国賓として訪問すると発表。プーチン大統領の訪韓は初めて。両首脳は昨年の国連総会とアジア太平洋経済協力会議(APEC)に次いで今回が3回目の会談となる。会談では京義線とシベリア鉄道の連結など韓ロ経済協力と韓半島情勢について意見を交換する予定。
20日 ■カートマン特使が訪韓
米のカートマン・韓半島和平担当特使が韓国を訪問、李ジョンビン外交通商部長官、朴在圭・統一部長官ら相次いで会談した。カートマン特使は、韓半島エネルギー機構(KEDO)が北朝鮮で行っている軽水炉建設事業を積極的に推進していくと表明。ブッシュ政権は、対北朝鮮政策でクリントン政権と変わらない協調路線をとっていくと説明した。
21日 ■金総書記の側近死去
朝鮮中央通信が伝えたところによると、金正日総書記の側近である朴松鳳・朝鮮労働党中央委員会第1副部長が急死した。69歳。死因は不明。朴副部長は、金総書記が先月、中国を訪れ上海を視察した際にも同行した。