1日 ■アンゴラ大統領が訪韓
金大中大統領は、韓国を訪れたアンゴラのドス・サントス大統領と会談し、内戦後の混乱が続くアンゴラの経済復興問題などについて意見を交換した。ドス・サントス大統領は、アンゴラのインフラ(社会間接資本)整備事業や基幹産業の育成に韓国企業の協力を要請。これに対し金大統領は、積極的に応じたいと答えた。この会談で両首脳は、アンゴラの製油工場、海洋プラント、タンカー建造事業に韓国企業が参加することに合意した。
2日 ■北が経済特区拡大へ
統一部は、北朝鮮の経済評価に関する報告書を発表し、危機的経済状況を打開するため、現在、経済貿易地帯(経済特区)としている羅先のほかに新義州、南浦、開城、端川の3カ所を経済特区に指定し、開発を進める可能性が高いと予測した。同報告書によると、北朝鮮は、来年2月の金正日総書記の還暦までを「過渡期的経済」と位置づけ、韓国との経済協力拡大で軽工業や重化学工業の基盤固めを図るもようだ。
3日 ■北の電力事情を調査へ
韓国と北朝鮮は、昨年末に開かれた第1回南北経済協力推進委員会での合意書を板門店を通じて交換した。両政府は、北朝鮮への電力供給、臨津江の治水事業、開城への工業団地建設の3事業を具体化するための実務協議会を設置することに合意しており、今月中に南北共同で北朝鮮の電力事情を調査することを取り決めた。
4日 ■金総書記、4月に訪ロ
聯合ニュースは、金正日総書記のロシア訪問が4月に正式決定したと報じた。朝ロ両国が正式合意したもので、ロシア外交筋は4月17・18日になるもようだと明らかにした。これによって、金総書記のソウル訪問は訪ロのあとになる見通しだ。金総書記が中国以外の外国を訪問するのは初めて。
5日 ■DMZの環境保護に全力
金大中大統領は、環境部の今年度業務計画報告を受け、「わが民族が分断で得た唯一の遺産は非武装地帯(DMZ)の環境である。ここは50年もの間、人が足を踏み入れず、世界的にも貴重な自然の宝庫」と指摘、ユネスコ環境保護地域の指定をめざしDMZの保護に全力を傾けるよう指示した。
6日 ■北朝鮮がカナダ、スペインと国交樹立
カナダのマンリー外相は、北朝鮮と正式な外交関係を樹立したと発表した。同外相は声明文で「北朝鮮との関係改善は、地域の安全保障や核拡散防止、人道問題などに寄与するだろう」と述べた。これに次いで北朝鮮は、スペインとも国交を結んだ。
7日 ■欧州の大宇資金を調査
大宇グループの粉飾決算、資金の海外流出を捜査中の大検察庁捜査部は、㈱大宇が英国内の秘密金融組織BFCのほかに、フランス、ベルギーなど10余りの欧州現地法人も海外資金のねん出、運用に関与している証拠をつかみ、ベールに包まれている資金の流れ解明など実態調査に乗り出した。