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2002/12/20

<週間ダイジェスト>12月12日~12月18日

12日 ■北が核凍結解除を宣言

 北朝鮮の外務省は、米が重油の提供を中止したことを非難する談話を発表し、凍結してきた核施設の稼働と建設を即時再開すると宣言した。この中で北朝鮮は、核施設の再凍結は米次第と述べた。

13日 ■米大統領が哀悼の意

 青瓦台(大統領府)スポークスマンによると、ブッシュ米大統領は、金大中大統領に電話で在韓米軍の装甲車が女子中学生を死亡させた事故について深い哀悼と遺憾の意を伝えた。同事故の裁判で米兵が無罪になったことから、国民の反米感情が高まり、反米集会が全国的規模で開かれている。

14日 ■非武装地帯の地雷撤去完了

 国防部は、南北間で分断されている京義線鉄道と道路の連結に向けた非武装地帯(DMZ)内での地雷撤去作業を完了したと発表した。9月に南北が同時に撤去作業を開始し、北朝鮮側は6日に完了した。これによって、連結工事に本格的に着手する。

15日 ■IAEA、北に自制要求

 北朝鮮が核凍結解除を宣言したことについて、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は、北朝鮮に対し核施設の封印解除と監視カメラの撤去を一方的に実施しないよう求める書簡を送った。北朝鮮はIAEAに核施設の封印解除と監視カメラの撤去を2度にわたり要求していた。

16日 ■亡命脱北者1102人に

 韓国への亡命を求めて北京の韓国総領事館に駆け込んだ北朝鮮住民20人がマニラ経由でソウルに到着した。統一部によると、北からの亡命者は16日現在で過去最多の昨年の583人を上回り1102人に達した。

17日 ■来年旧正月に離散家族再会

 南北赤十字実務協議が金剛山で開かれ、来年の旧正月に離散家族の再会を実施することで合意した。懸案となっている離散家族の生死確認や面会所の規模については、来年1月に改めて協議することになった。

18日 ■南北の道路連結へ

 統一部は、京義線鉄道と並行する道路を25日までに開通させることで北朝鮮と合意したと発表した。年内に予定されている北朝鮮の開城工業団地の着工に合わせて分断されていた道路を連結する。