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2002/10/25

<週間ダイジェスト>10月17日~10月23日

17日 ■民主党議員、離党ラッシュ

 与党民主党の申楽均・元文化観光部長官、金民錫前議員ら「反盧武鉉」派14人が、集団で同党を離党すると表明した。14人は鄭夢準議員が旗揚げする「国民統合21日」に合流し、大統領選挙の単一候補擁立をめざす。

18日 ■「4者連帯」が新党結成へ

 鄭夢準議員が率いる「国民統合21」、民主党の候補単一化推進協議会(候単協)、自由民主連合(自民連)、李漢東・前国務総理の「4者連帯」推進派は、ソウル市内で初の代表者会議を開き、統合新党の結成に着手した。「国民統合21」の姜信玉・新党結成企画団長は、「今月末までに新党を結成することで合意した」と明らかにした。

19日 ■米国務次官補、韓国入り

 ケリー米国務次官補が、北朝鮮の核問題を協議するため、急きょ韓国を訪問、崔成泓・外交通商部長官らと対応策について意見を交換した。ケリー次官補は、「韓日米が歩調を合わせて北朝鮮に圧力を加える必要がある」と述べたのに対し、崔長官は「朝米対話再開が目的で、話し合いで解決すべきだ」と応じた。

20日 ■南北閣僚級会談を開催

 第8回南北閣僚級会談が平壌の人民文化宮殿で開かれ、韓国側首席代表の丁世鉉・統一部長官は、北朝鮮の核開発問題にふれ、「どのようなものであっても反対だ。韓半島非核化宣言やジュネーブ合意に違反している」と述べ、国際社会と対話し、納得できる措置をとるよう強く求めた。会談は難航したが、「対話による核問題解決」で一致し、合意文を発表した。

21日 ■北も地雷撤去に着手

 国防部は、北朝鮮の軍部隊が南北間の鉄道と並走道路の建設に伴う非武装地帯の地雷撤去作業に着手したと発表した。韓国側前線の監視所が確認したという。

22日 ■脱北者40人が駆け込み

 香港のサウスチャイナモーニング紙によると、北朝鮮から脱出した住民が相次いで北京の韓国大使館に駆け込み、40人が亡命を求めて待機している。中国当局は駆け込みを防ぐため、在外公館の周囲に鉄条網を張り巡らせているが、ビザ申請を装う脱北者と中国人との区別がつかず、規制はむずかしい状況だという。

23日 ■金大統領、大統領候補と会談

 金大中大統領は、大統領選挙への立候補を表明している李会昌、鄭夢準、盧武鉉、権永吉、李漢東の5氏を青瓦台(大統領府)に招き、北朝鮮の核開発問題など外交の懸案事項や今後の政局運営について意見を交換した。この席で、南北閣僚級会談に出席した丁世鉉・統一部長官が、会談の結果について報告した。