３日　■楊斌長官の韓国訪問延期

　楊斌・新義州特区長官は、自身が経営する欧亜グループ中国本社のある瀋陽市で会見し、「新義州特区周辺を他の地域と隔離する障壁を設置する問題で北朝鮮当局と早急に協議するため、７日に予定していた韓国訪問を無期延期する」と述べた。楊斌長官は、脱税容疑で中国当局に拘束中。

４日　■与党候補を一本化へ

　与党民主党の盧武鉉・大統領候補と鄭夢準議員の間で候補の単一化を図ろうとする民主党の金令培、金元吉、崔明憲議員ら35人が国会で「候補単一化推進協議会」（候単協）を結成した。同協議会には74人が参加し、民主党全議員の３分の２に達する。これによって民主党は盧候補を押す派と「候単協」に分裂。

５日　■朝米対話促進に手ごたえ

　ブッシュ大統領の特使として北朝鮮を訪問したケリー国務次官補（東アジア・太平洋担当）は、朝米高官協議を終えてソウルに戻り、「大量破壊兵器、ミサイルの開発、人権蹂躙といった問題について北朝鮮側に深い憂慮を伝えた」と明らかにした。北朝鮮側は「テロ支援国家」リストからの除外を求めたという。ケリー特使は、対話による関係改善に手ごたえを感じたと述べた。

６日　■北が中国に高官派遣へ

　北朝鮮は、新義州特別行政区長官に就任した楊斌氏が中国当局に拘束され、特区の開発に大きな支障が出ていることから、北京に高官を派遣し、事態の収拾を図る。香港紙「明報」が伝えた。北朝鮮は15日に公式訪中団の派遣を予定しており、高官派遣はそれ以前になるもよう。

７日　■李前首相、大統領選出馬を宣言

　李漢東・前首相は、汝矣島63ビルの国際会議場で大統領選挙に出馬することを公式宣言した。李前首相は、▽2010年までに先進主要９カ国水準に国力アップ▽政治改革を断行し不正腐敗を根絶▽南北和解▽国民和合など10大課題を掲げ、「希望に満ちた偉大な大韓民国を築く」と抱負を語った。

８日　■総書記就任５周年祝う

　朝鮮中央放送は、金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴５周年を祝う中央報告大会が平壌で開かれたと伝えた。金正日総書記は姿を見せなかった。全秉鎬・党書記らが報告したが、朝日、朝米関係にはふれなかった。

９日　■朝日交渉の進展に期待

　北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は「善隣友好を発展させるのは時代の要求」と題した論評を掲げ、「日本が平壌宣言を順守するなら歴史の新たなページが開ける」と強調した。