19日 ■北にバンカーC油支援へ
産業資源部は、「「2010エネルギー政策」をまとめ、国内で生産過剰となっている石油製品のうち、アスファルトとバンカーC油など軍需への転用が困難な製品を北朝鮮に支援することを検討すると表明。南北関係が進展すれば、潤滑油、軽油、灯油、ガソリンなども供給する方針だ。
20日 ■北朝鮮に査察受け入れ要求
国際原子力機関(IAEA)は、ウイーンで年次総会を開き、朝日首脳会談で北朝鮮が核問題解決のための国際合意を順守すると約束したことを受け、北朝鮮がIAEAと保障措置協定に基づく査察を早急に受け入れるよう求める決議を採択した。
21日 ■米、北朝鮮を「ならず者」
ブッシュ米大統領は「国家安保戦略」と題した報告書で、自らが「悪の枢軸国」と規定した3カ国のうち、イランを除くイラクと北朝鮮を代表的な「ならず者国家」と非難。▽国民に対する野蛮な弾圧▽国際法の無視▽大量破壊兵器の開発▽テロ支援▽米国に対する憎悪など5項目をあげ、断固とした対処を呼びかけた。
22日 ■韓日首脳が会談
アジア欧州会議(ASEM)出席のため、デンマークを訪れた金大中大統領は、小泉純一郎首相と1時間にわたって会談した。小泉首相から訪朝の結果報告を受けた金大統領は、「首相の訪朝は韓半島と北東アジアの平和と安定に寄与する」と評価し、今後、北朝鮮問題で韓米日の3カ国が緊密に連携していくことを確認した。
23日 ■韓半島平和宣言を採択
デンマークで開かれたアジア欧州会議(ASEM)の第4回首脳会合は、小泉純一郎と金正日総書記の朝日首脳会談の実現を受け、北朝鮮を国際社会に参加させることが重要だとの認識で一致、「韓半島の平和に関する政治宣言」を採択した。同宣言は、南北頂上会談の合意内容の実施、米朝対話の再開を促している。
24日 ■南北軍にホットライン
国防部は、板門店と非武装地帯をはさんで展開している韓国軍と北朝鮮軍の間に初のホットライン(直通電話)が開設されたと発表した。南北の鉄道連結工事に伴う地雷撤去などの連絡と情報交換に利用される。
25日 ■韓米首脳が電話会談
金大中大統領は、米ブッシュ大統領と電話で会談し、韓半島情勢などについて意見を交換した。ブッシュ大統領は、朝日首脳会談を受けて「大統領特使を10月中にも北朝鮮に派遣したい」と伝えた。