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2002/09/06

<週間ダイジェスト>8月29日~9月4日

29日 ■ボルトン次官が韓国で講演

 ボルトン米国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)は、ソウルで講演し、北朝鮮が核査察に応じないことやミサイルを開発・輸出していることに強い懸念を表明した。ボルトン次官は、「ブッシュ大統領が北朝鮮を悪の枢軸と発言したことは正しい」と発言した。

30日 ■小泉首相、訪朝を発表

 日本政府は、小泉純一郎首相が9月17日、北朝鮮を訪問し、金正日総書記と首脳会談を行うと発表した。先月26日に平壌で行われた朝日外務局長級協議で合意したもの。両首脳は、直接会って停滞している両国の国交正常化交渉に道筋をつける。日本の首相が北朝鮮を訪問するのは初めて。

31日 ■国連総会で韓日外相会談 

 政府は、国家安全保障会議を開き、小泉首相の訪朝と今後の韓半島情勢などについて協議した。政府は、朝日首脳会談の成功に向けて支援していくことを確認、9月11日からニューヨークで開かれる国連総会の場で、崔成泓・外交通商部長官と川口順子外相の韓日首脳会談を開くことを日本側に呼びかけることを決めた。

1日 ■金総書記の釜山訪問否定

 丁世鉉・統一部長官は、金正日総書記がアジア大会に会わせて釜山を訪問するとの一部報道について、「6・15共同宣言でソウル答え礼訪問を約束しており、釜山訪問はない」と否定。

2日 ■通常国会が開幕

 来年度予算案などを審議する通常国会が開会した。会期は12月10日までの100日間となっているが、年末の大統領選挙を控えて民主党とハンナラ党の間で会期を短縮することに合意、予算案を早期に処理し、11月初旬で閉会する予定だ。

3日 ■日本政府、平壌に連絡事務所

 金正日総書記と小泉純一郎首相の朝日首脳会談の事前準備のため、日本政府は外務省、防衛庁などの職員14人で構成した連絡事務所を平壌に設置した。小泉首相の訪朝ルート、首脳会談の方法など細部について北朝鮮の実務者と協議する。

4日 ■南北赤十字会談、台風で延期

 北朝鮮の金剛山で韓国赤十字社の徐英勲総裁と朝鮮赤十字会の張在彦委員長との南北赤十字トップ会談が6日に予定された。台風15号の影響で金剛山周辺の道路が寸断され、通信事情が悪化したため。