27日 ■「脱北者」の支援強化
金恒経・外交通商部次官は、NGO(非政府組織)がモンゴルで推進している北朝鮮からの脱出者の収容施設建設に関して、韓国政府が支援する意向を明らかにした。金次官は、「受け入れ施設ができれば、脱北者の定着と再生の道が開かれる」と述べた。
28日 ■独大統領と会見
金大中大統領は、韓国を訪れたドイツのラウ大統領と青瓦台(大統領府)で会見し、ドイツで開催される2006年サッカーW杯に全面的に協力することを約束した。ラウ大統領は、「今回のW杯を成功させた韓国政府および韓国国民に敬意を表する」と述べるとともに、韓国の4強入りを高く評価した。
29日 ■黄海で南北が銃撃戦
韓国軍合同参謀本部は、午前10時25分ごろ、黄海の北方限界線(NLL)を超えて南側に侵入した北朝鮮の警備艇2隻が警戒に当たっていた韓国警備艇に発砲、韓国側警備艇1隻が沈没し、死者4人、行方不明1人、負傷19人の大きな被害が出た。この銃撃戦で北朝鮮側も警備艇1隻が炎上し30人余りが死傷したもようだ。韓国政府は北に謝罪と再発防止を要請したが、北側は「南の捏造」と反論。
30日 ■太陽政策を維持
W杯決勝戦のために来日した金大中大統領は、黄海で起きた南北銃撃戦の対応策について林東源・外交安保統一特別補佐官と協議し、「銃撃戦の責任を徹底的に追及するが、北朝鮮に対する太陽政策はこれまで通り維持する」との立場を表明した。これに対し野党は、金剛山観光など北朝鮮との交流中断を要求している。
1日 ■駐カナダ大使に朴吉淵氏
朝鮮中央放送は、初代の駐カナダ北朝鮮大使に就任したと発表した。北朝鮮とカナダは昨年2月に国交を樹立している。朴吉淵氏は駐国連常任代表を務めており、カナダ大使を兼任するもようだ。
2日 ■男性が亡命求め駆け込み
聯合ニュースは、北京の韓国大使館領事部に、北朝鮮から脱出してきた男性(33)が駆け込み、亡命を求めたと報じた。同大使館に駆け込んだ北朝鮮の住民24人が先月24日、韓国に出国したばかりで、再び外交問題に発展しそうだ。
3日 ■米が北への特使派遣中止
米国防省のバウチャー報道官は、米が北朝鮮に提案していた米朝協議再開を撤回し、予定していた特使の派遣を中止すると発表した。黄海上で起きた南北交戦事件で緊張が高まったことが理由。米は先月27日、北朝鮮にケリー国務次官補を派遣すると表明していた。