10日 ■韓米日の協調体制を強化
金大中大統領は今年最初の国家安全保障会議を開き、「南北の実質的な和解と協力の増進」、「韓米日3カ国の協調体制強化」など、今年の北朝鮮政策の基本方針を確認した。また会議では、サッカー・ワールドカップ(W杯)や釜山アジア大会に向け、テロ防止態勢の重要性も強調された。
11日 ■米国務副長官「不審船は北朝鮮船」
アーミテージ米国務副長官は、昨年12月の不審船事件について「不審船は北朝鮮の船だと思う」と述べたうえで、「日本政府の断固として対応」を高く評価する考えを示した。米政府高官が不審船事件で米国の立場を示したのはこれが初めて。同副長官は、スパイ船取り締まりで日本から要請があれば「必ず応じる」とも述べた。
12日 ■今年初の北朝鮮民間支援
韓国の大韓赤十字社は宗教団体や企業が委託した北朝鮮に対する支援物資を輸送すると北朝鮮の赤十字会に連絡した。今年初めての民間支援で、支援物資は衣類や運動靴などそうがく1億6200万ウォン相当。金剛山観光の旅客船や仁川港を出航する定期貨物船で順次輸送する。
13日 ■労働新聞「米と戦争できる」
北朝鮮の労働党機関紙・労働新聞は、米国が最近、北朝鮮のミサイルの脅威に対処するため特殊舞台を編成したことを非難し、「われわれには米国と戦争する十分な能力がある」と指摘、強硬な姿勢を示した。同紙は「米国がわれわれに火をつけるなら、苦いは敗北を免れないだろう」としている。
14日 ■米担当大使、北国連大使と会談
米国務省当局者は、同省のプリチャード韓半島和平協議担当大使が、ニューヨークで新任の北朝鮮の朴吉淵・国連大使と初顔合わせの会談を行ったと明らかにした。会談ではブッシュ米大統領が昨夏に提案した朝米協議再開についても話し合われたとみられるが、北朝鮮側はこの提案に前向きではないという。
15日 ■金鍾泌氏が大統領選出馬表明
韓国の自由民主連合の金鍾泌総裁(76)が、地元の大田で開かれた党の地域新年会で、今年12月の大統領選挙に出馬することを公式に表明した。金総裁はこの日の演説で、韓国の近代化勢力、保守本流、若い保守勢力の結集を呼びかけ、新保守政党の必要性を訴えて新党創設構想を提示。当選後には大統領制から内閣制への以降に努める意思を明らかにした。
16日 ■鄭東泳氏も大統領選に出馬へ
韓国の与党・新千年民主党の鄭東泳議員(48)は、同党の大統領候補選出選挙への出馬を正式表明した。鄭議員はテレビキャスターから政界入りし、女性や若年層に人気があるといわれる。世代交代の必要性をアピールしている。