20日 ■北朝鮮機が韓国領侵犯
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮のミグ19戦闘機1機が午前10時3分、北方限界線(NLL)を超えて韓国領に侵入したが、韓国空軍機の牽制で2分後に北に引き返した。北朝鮮軍機の南侵は1983年以来20年ぶり。
21日 ■米、北朝鮮への食糧支援再開へ
パウエル米国務長官は、アジア3カ国歴訪の途中、給油のために立ち寄ったアラスカで会見し、「北朝鮮に対する食糧支援を再開する」と発表した。またパウエル長官は、「食糧支援を政治的道具には使わない」と述べ、人道的立場からの支援を強調した。
22日 ■金永南氏、中国外相と会談
北朝鮮の金永南・最高人民会議常任委員長が中国を訪問、北京で唐外相と会談し、韓半島情勢について意見を交換した。唐外相が韓半島の非核化を要請したのに対し、金常任委員長は、対話で解決を図りたいと述べた。
23日 ■民主党の韓和甲代表が辞任
与党新千年民主党(民主党)の韓和甲代表が電撃的に辞任した。党内の分裂と対立が原因とみられる。韓氏は昨年4月の党大会で代表に就任したが、わずか10カ月で退くことになった。これを受け、鄭大哲・最高委員が代表代行を務める。
24日 ■金大統領が退任演説
金大中大統領は、任期最後の日を迎え、国立墓地に参拝したあと、国務会議を主宰、在任中の協力に対し謝意を述べた。また、国民向けに退任の演説をし、「太陽政策が韓半島の緊張を大きく緩和させた」と語った。
25日 ■盧大統領、パウエル長官と会談
就任式後に盧武鉉大統領は、パウエル米国務長官と会談し、北朝鮮の核問題などについて協議した。パウエル長官は、多国間の枠組みで解決を図りたいと主張したのに対し、盧大統領は朝米2国間の対話が重要との認識を示し、ミゾは埋まらなかった。
26日 ■北朝鮮が原子炉再稼働
北朝鮮が、国際原子力機関(IAEA)の封印を除去した寧辺の実験用黒鉛減速炉を再稼働した。同原子炉は94年の米朝枠組み合意で稼働を停止していたもので、同合意は反古になった。