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2003/01/10

<週間ダイジェスト>1月2日~1月8日

2日 ■北の核問題で韓中が協力

 政府は、北朝鮮の核問題について協議するため、李泰植・外交通商部次官補を北京に派遣した。李次官補は、王毅・中国外務次官らと会談し、事態が悪化しないよう平和的解決をめざして両国が努力していくことで一致した。

3日 ■北の不可侵条約を一蹴

 米国務省のバウチャー報道官は、北朝鮮の核問題に対する韓国政府の仲裁案が浮上していることについて、「北朝鮮の核開発計画破棄は米朝対話の前提条件であって、交渉や駆け引きの対象とはならない」と述べ、核計画を放棄しなければ対話に応じないという立場を明確にした。北朝鮮が米国に不可侵条約の締結を要求していることに対しては「不可侵条約は懸案事項ではない」と一蹴した。

4日 ■金総書記、新年慶祝公演を観覧

 朝鮮中央放送は、金正日総書記が軍幹部らとともに朝鮮人民軍功勲合唱団の新年慶祝公演を観覧したと報じた。今年になって金総書記の動静が伝えられたのは初めて。

5日 ■韓半島の緊張緩和に努力

 モスクワを訪れた金恒経・外交通商部次官は、ロシュコフ外務次官(アジア太平洋担当)と会談し、米国の北朝鮮に対する封じ込め策には反対との立場で一致、韓ロがともに交渉による緊張緩和努力を続けていくことを確認した。

6日 ■IAEAが緊急理事会

 国際原子力機関(IAEA)は、北朝鮮の核関連施設の監視に当たっていた査察官が北朝鮮から退去させられたことを受け、緊急理事会を開いた。IAEAは、北朝鮮が今後1、2カ月の間に再処理施設を再稼働し、プルトニウムの抽出作業を再開すると表明していることを憂慮、北朝鮮に対し核施設の最凍結を求める決議を全会一致で採択した。

7日 ■米、北朝鮮と対話の用意

 韓米日3カ国は、北朝鮮の核問題についての対応策を協議するため、ワシントンで調整グループ会合を開いた。李泰植・外交通商部次官補、藪中三十二・外務省アジア大洋州局長、ケリー・米国務次官補らが出席。3カ国は、「米国は北朝鮮に侵攻する意図はなく、北側と話し合う用意がある」とした共同声明を発表した。

8日 ■秘書室長に文喜相氏

 盧武鉉・次期大統領は、次期大統領秘書室長に民主党の文喜相議員、大統領政務首席秘書官に元民主党国会議員の柳寅泰氏をそれぞれ内定した。