ここから本文です

2005/12/16

<週間ダイジェスト>12月8日~12月14日

14日■延べ5400人を盗聴 

 国家安全企画部(前国家情報院)による不法盗聴事件を捜査中の検察当局は、94-97年にかけて安全部が極秘裏に編成した盗聴チームが政治家や中央省庁の幹部など延べ5400人を盗聴していたと発表した。

13日■済州道で南北閣僚級会談 

 第17回南北閣僚級会談が4日間の日程で済州道で始まった。韓国側から鄭東泳・統一部長官が首席代表として出席、北朝鮮側は権虎雄・内閣責任参事が首席代表を務める。鄭長官は、南北経済協力の進展に向け、懸案となっている南北連結鉄道の試運転の早期実現などを要請した。

12日■盧大統領、温家宝・中国首相と会談 

 盧武鉉大統領は、マレーシアで中国の温家宝首相と会談し、友好協力関係を進展させていくとした先月の韓中首脳会談での共同声明を再確認した。また、小泉首相の靖国参拝にふれ、今後も日本に対して正しい歴史認識を求めていくことで一致した。

11日■臨時国会スタート 

 与党ウリ党、民主党、民主労働党が召集した年末の臨時国会が1カ月の会期でスタートしたが、初日から難航した。初日は、財政経済委員会など3つの常任委員会、特別委員会の全体会議と小委員会を開き、通常国会で処理できなかった法案の審議を予定していたが、私立学校法改正案の強硬可決に反発したハンナラ党が欠席した。

10日■韓日外相がマレーシアで会談 

 東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(韓日中)閣僚会議に出席するため、クアラルンプール入りした潘基文・外交通商部長官は、麻生太郎外相と会談、「現在のぎくしゃくした韓日関係を改善するためには、日本の政治指導者が歴史問題に対する謙虚で真摯な反省姿勢を行動で示すことが重要だ」と強調した。これに対して麻生外相は、「過去への反省を土台に、未来志向的な日韓友好協力関係を発展させていきたい」と応じた。

9日■盧大統領、マレーシア訪問 

 盧武鉉大統領は、マレーシアを国賓として訪問し、アブドラ首相と会談した。両首脳は、両国の関係強化と経済協力の拡大について意見を交換し、両国の貿易規模が昨年100億㌦を超えたことを高く評価した。また、防衛産業やIT(情報技術)、生命工学、資源・エネルギーなどの分野で積極的に協力していくことを確認した。

8日■「親日特別法」が成立 

 国会本会議で、植民地時代に日本に協力した「親日行為」をはたらいた人物の子孫の土地や財産を国家が没収する内容の「親日反民族行為者財産帰属特別法」が成立した。乙巳条約(第2次日韓協約)や韓日併合条約などの締結を主張した公職者らを大統領直属の委員会が「親日反民族行為者」と認定し、彼らが当時取得した財産を国庫に帰属させる。