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2005/11/18

<週間ダイジェスト>11月10日~11月16日

10日■盧大統領、森日韓議連会長と会談 

 盧武鉉大統領は、青瓦台(大統領官邸)で韓日・日韓議員連盟の合同総会に出席するため韓国を訪れた森喜朗・日韓議員連盟会長と会談し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「受け入れがたい」と述べた。その一方で、両国間の問題解決に向け「感情的な対立が増幅しないようにしたい」と韓日関係改善に意欲を示した。

11日■6カ国協議、成果なく休会 

 北京で開かれた6カ国協議は、議長国の中国が前回の協議で採択した共同声明の履行を確認する議長声明を発表し休会した。作業部会の設置やロードマップ(行程表)の具体的な話し合いは進まず、次回の協議日程も詰めることができなかった。

12日■次期大統領人気投票で朴槿惠氏が1位 

 世論調査機関のリアルメーターがCBSラジオと共同で調査した次期大統領候補の人気投票で朴槿惠・ハンナラ党代表が1位(28・7%)になった。2位は高建・元国務総理(26・0%)、3位李明博・ソウル市長(23・0%)、4位鄭東泳・統一部長官(8・2%)。

13日■北朝鮮が相次ぎNLL侵犯 

 合同参謀本部は、北朝鮮の漁船9隻と警備艇1隻が西海の北方限界線(NLL)を侵犯したと発表した。北朝鮮の戦闘機2機も11日に西海のNLLを侵犯し、韓国空軍が出動して無線で退却を勧告している。

14日■釜山で韓日外相会談 

 潘基文・外交通商部長官は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議に出席するため釜山入りした麻生太郎外相と会談し、「日本の指導者が過去の歴史をきちんと認識せず、靖国神社を参拝するのは望ましくない」と述べ、日本側の対応を批判した。ただし、現在の状況を改善し、未来志向の関係を構築する必要があるとの認識では一致した。

15日■元国家情報院長二人を逮捕 

 国家情報院による不法盗聴事件を捜査していたソウル中央地検は、在任中に政財界への組織的盗聴を主導した容疑で林東源、辛建の元国家情報院長を逮捕した。二人は盗聴事件への関与を否認しているという。調べによると、元院長は、選任盗聴チームを24時間稼働し、政財界やマスコミ関係者約1800人を盗聴していた。

16日■韓米外相が会談 

 潘基文・外交通商部長官は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議に出席するため韓国を訪れたライス米国務長官と会談し、韓米同盟の強化や通商問題について意見を交換した。また、韓米閣僚級協議体の設置に合意した。