8日■韓米外相が電話で会談
外交通商部の柳明桓長官が、ライス米国務長官と北朝鮮の核問題について電話で会談した。外交通商部によると、会談はライス長官の希望で行われ、先ごろ訪朝したヒル米国務次官補の報告をふまえ、核検証の内容と現在の閉塞状況の打開策を協議した。両外相は、北朝鮮の核無能力化作業を早期に再開することが重要だとの認識で一致し、韓米が緊密に連携していくことを確認した。
7日■北朝鮮がミサイル発射
政府関係筋によると、北朝鮮が7日午後、黄海上で短距離ミサイル2発を発射した。ミサイルは「KN-02」または「スティックス」とみられ、北方境界線(NLL)の北、平安南道沖から公海に向け発射されたもようだ。北朝鮮は3月にも黄海で艦対艦スティックスミサイルを3発発射している。国防部は今回のミサイル発射について、通常の訓練または米国に対する牽制とみている。
6日■韓日中首脳会談提案へ
李明博大統領は、与党ハンナラ党の朴ヒテ代表との定例会合で、朴代表が金融危機に対処するため韓日中首脳会談の開催を提案したのを受け、「よい考えだ。北京で10月に開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会合で、韓日中首脳会談の開催を提案したい」と述べた。また、李大統領は、「外貨準備高が世界最高の東アジア3カ国が力を合わせれば、金融危機を賢く乗り越えられる」と強調した。
5日■開城観光10万人突破へ
現代峨山によると、昨年12月5日にスタートした北朝鮮の開城への観光客が、9月末までに9万7000人に達し、10月中旬にも10万人を突破する見通しだ。今年7月に金剛山で韓国人観光客の射殺事件が起き、開城への観光客が激減するとみられていたが、それ以後も人気は衰えず、1日平均約300人の韓国人観光客が開城を訪れている。
4日■ヒル次官補、訪朝終える
ヒル米国務次官補が北朝鮮訪問を終えて北京入りし、武大偉・中国外務次官に協議結果について報告した。訪朝期間中、ヒル次官補は、朴義春外相、李賛福・朝鮮人民軍板門店代表部代表らと会い、核の検証問題、韓半島情勢について意見を交換した。ヒル次官補は、寧辺の核施設で生産されたプルトニウムを先に検証し、その後にウラン濃縮計画(UEP)や核拡散問題を検証する「分離検証案」を北に提示しており、北側はこれを受け入れたもようだ。
3日■南北宣言1周年で討論会
昨年10月に盧武鉉大統領(当時)が訪朝し、金正日総書記と会談して南北頂上宣言を発表してから1周年を迎えた。朝鮮中央通信によると、これを記念して平壌で討論会が開かれ、「頂上宣言は、北南関係の発展と祖国統一の新たな局面を開く綱領である」と評価した。討論会には金英大・朝鮮社会民主党中央委員長、柳美英・天道教青友党中央委員長らと平壌市民が参加した。
2日■南北軍事協議物別れ
李明博政権発足後初の本格的な南北対話となった軍事協議が板門店で行われたが、具体的な成果がないまま短時間で終了した。国防部によると、北朝鮮側は韓国の民間団体が北朝鮮国内で撒いている金正日総書記の批判ビラ問題を集中的に取り上げ、これが続けば開城工団や開城観光に悪影響を及ぼすと警告した。これに対し韓国側は、ビラ問題と開城工団の問題を関連付けるのは不適切と反論し、協議は進展しなかった。