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2008/05/23

<週間ダイジェスト>5月15日~5月21日

21日■北朝鮮の冷却塔解体へ

 6カ国協議の韓国首席代表を務める金塾・外交通商部韓半島平和交渉本部長が、ワシントンで開かれた韓日米代表者会議を終えて帰国し、「北朝鮮は今月末ごろに議長国の中国に核計画申告書を提出すると予想される」と語った。また、北朝鮮は先に訪朝した米国務省のソン・キム朝鮮部長に対し、申告書の内容の詳細を口頭で伝えたと明らかにし、「寧辺の核施設にある冷却塔の爆破・解体を6カ国協議再開前に実施することで合意した」と述べた。

20日■韓露首脳が電話で会談

 李明博大統領が、就任したばかりのロシアのメドベージェフ大統領と就任後初の電話会談を行った。李大統領は、「国交正常化以前からロシアに格別の関心を抱いていた」と述べ、早期にロシアを訪問し、メドベージェフ大統領と東シベリア開発事業への韓国企業の参加など、両国の経済交流問題について協議したいと伝えた。これに対しメドベージェフ大統領は、両国間の貿易拡大を歓迎し、「今後も投資増大や鉄道分野などで韓国と実質的協力を強化していきたい」と応じた。

19日■独島問題で日本に抗議

 権哲賢・駐日大使が高村正彦外相と会談し、日本の文部科学省が中学校社会科の新学習指導要領の解説書に独島(竹島)を「わが国固有の領土」と明記する方針を固めたとマスコミが報じたことに関し、遺憾の意を伝え、韓国政府として厳重に対応していく意向を伝えた。これに対して高村外相は、「現時点では(明記が)決定しておらず、韓国の立場はよく理解できる」と答えた。

18日■光州事件28周年で追悼式

 光州民主化闘争(光州事件)から28周年を迎え、光州の国立5・18民主墓地で追悼式が行われ、李明博大統領をはじめとする政府要人と各政党代表、自治体首長、犠牲者の遺族ら約2500人が出席。李大統領は、「5・18精神は貴重な遺産であり、これを先進一流国家を建設する精神的な支えに昇華させなければならない」と述べた。また、「産業化の段階で疎外されてきた光州・全羅南道地域の国際的競争力を高める」と強調した。

17日■救助隊が中国・四川入り

 中国四川省で発生した大地震の被災地に韓国から派遣された救助隊が最大被災地の一つ什ホウ市に到着、生存者の救助活動に入った。救助隊は約40人で構成され、数百人が生き埋めになっている化学肥料工場で生存者の探索を行い、探知犬2匹と地中音波探知機などを使って初日に男性3人と女性2人の遺体を発見した。救助隊は1週間滞在し、救助活動を続ける。

16日■NZともFTAを推進へ

 李明博大統領は、韓国を訪れたニュージーランドのクラーク首相と青瓦台(大統領府)で会談し、両国間の自由貿易協定(FTA)締結に向け、下半期に予備協議を開始することで合意した。また、外相をはじめとする閣僚クラスの相互訪問を推進し、ナノ、環境、生命工学などの科学技術分野で協力関係を拡大し、両国のパートナーシップを強化していくことで一致した。

15日■102億ウォンを北に支援

 政府は、南北交流協力推進協議会を開き、民間団体の北朝鮮支援事業に対して南北協力基金から102億ウォンを支出することを決定した。この金額は昨年の115億4000万ウォンより約12%少ない。対象となる対北朝鮮支援事業は、食糧増産、農業開発、保健医療、低所得者へのパン・粉乳の提供など40件。