ここから本文です

2008/05/16

<週間ダイジェスト>5月8日~5月14日

14日■北関大捷碑を視察

 朝鮮中央放送によると、北朝鮮の金正日総書記が咸鏡北道の吉州郡と金策市を現地指導のため訪問、日本から返還された金策市の石碑「北関大捷碑」を視察した。同碑は、16世紀末に秀吉軍を義勇軍が破ったことを記念して建立されたもので、日露戦争時に日本軍が持ち帰り、靖国神社に保管されていた。05年に韓国に返還され、06年に北朝鮮に引き渡された。金総書記は、「倭敵と勇敢に戦った先祖の闘争の歴史を研究する上で意義がある」と強調した。

13日■田ユンチョル・監査院長が辞任

 田ユンチョル・監査院長が会見し、李明博大統領に辞職願を提出したと明らかにした。田院長は、「李大統領には慰留されたが、新たな人材に任せたい」と述べ、辞意を翻すことはないと強調した。新政権発足に際し、与党は前政権の人事刷新を要求し、田院長も例外ではないと辞任を迫っていた。後任には、任祥奎・元農林部長官、宋正鎬・元法務部長官、安剛民・元ソウル地検長などの名が挙がっている。

12日■朴槿恵氏が豪など訪問

 ハンナラ党の朴槿恵元代表が、オーストラリアとニュージーランドから招請を受け、両国を訪問した。朴元代表は10日間滞在し、両国の首相や外交、資源・エネルギー、観光、貿易分野の担当大臣と会談するほか、キャンベラ、シドニーなど主要都市の産業施設や文化施設を視察する予定だ。

11日■韓総理が中央アジア歴訪

 韓昇洙・国務総理が、ウズベキスタン、カザフスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンの4カ国歴訪に出発した。「第2の中東」と呼ばれる中央アジアの資源大国と経済協力協定を締結し、石油や鉱物資源の開発に道を開くのがねらい。韓総理は、各国の大統領や首相と会談し、エネルギー資源の共同開発や韓国の建設・製造企業の現地進出について協議する。

10日■鳥インフルエンザ対策強化

 鳥インフルエンザが拡散していることを受け、李明博大統領は関係閣僚会議を主宰し、国務総理室に特別チームを設置し、総合対策に乗り出すことを決めた。まず、感染した家禽類の移動統制や消毒などの防疫対策を強化するとともに、感染した鶏肉の不正流通を防止する。また、人体への感染を予防するため、鳥インフルエンザワクチンを十分に確保し、全国60カ所の総合病院、600カ所の小児科医院と保健所で徹底した監視を行う。政府は現在125万人分のワクチンを備蓄しているが、これを250万人分に増やす方針だ。

9日■国連人権委で慰安婦追求

 ジュネーブの国連欧州本部で日本を対象にした国連人権理事会の定期レビュー(UPR)会議で、韓国と北朝鮮が従軍慰安婦や歴史歪曲問題を追及した。駐ジュネーブ韓国代表部の林フンミン参事官は、「国連人権機関は、第2次世界大戦時の慰安婦問題に懸念を示し、日本政府に解決措置をとるよう勧告してきた」と指摘し、日本政府はこうした勧告に誠実に対応すべきだと強調した。また、「在日韓国人に対する差別を撤廃し、人権を尊重する努力をさらに傾けることに期待する」と述べた。

8日■豪首相が韓国を訪問

 オーストラリアのスミス外相が訪韓し、李明博大統領を表敬訪問した。李大統領は、両国の経済協力や交流拡大について意見を交わし、「両国の経済交流拡大に大きな期待を抱いている」と述べた。スミス外相も、「経済協力の促進に力を尽くしたい」と応じた。スミス首相は、韓国戦争に参戦した経験を持ち、非武装地帯や顕忠院(国立墓地)を訪問した。