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2008/04/11

<週間ダイジェスト>4月3日~4月9日

9日■北の最高人民会議開幕

 平壌で最高人民会議(国会に相当)の第11期6次会議が開幕した。会議では2007年度決算と2008年度予算案の審議を行い、新年の共同社説で提示した課題の実践方法について協議する。北朝鮮は、2012年の金日成主席生誕100年に照準を合わせ「強盛大国」の建設を協調しており、会議でどのような政策が打ち出されるか注目される。

8日■核申告めぐり米朝代表が会談

 6カ国協議の米国首席代表を務めるヒル国務次官補と北朝鮮首席代表の金桂寛外務次官がシンガポールで会談した。両代表は、先月のジュネーブでの協議をふまえ、核開発計画の申告問題について意見を交換した。ヒル次官補は、「かなりの進展があったが、最終結果を得るまでには時間が必要だ」と述べた。

7日■ロシア大統領と電話会談

 青瓦台(大統領府)によると、李明博大統領がロシアのプーチン大統領と電話で会談し、韓国初の宇宙飛行士誕生にロシアが協力してくれたことに全国民が感謝していると伝え、できるだけ早い時期に韓国を訪問するよう要請した。プーチン大統領は、北朝鮮が参加する鉄道連結や東部シベリア開発プロジェクトなど、南北とロシアの協力事業の推進を提案し、李大統領もこれを快諾した。

6日■1カ月ぶり金総書記動静

 ラヂオプレスによると、北朝鮮の朝鮮中央放送が、金正日総書記が朝鮮人民軍第350軍部隊管轄下の中隊を視察したと報じた。視察した日にちは明らかにされていない。北朝鮮のメディアが金総書記の動静を伝えたのは、3月初めに平壌の中国大使館を訪問し、劉暁明・駐朝中国大使から北京五輪の準備状況の説明を受けて以来、約1カ月ぶり。金総書記は、劉大使に「北京五輪は中国だけでなくアジアと世界中の人々の誇り」と述べた。

5日■途上国への支援拡大提言

 柳明桓・外交通商部長官が東京で開かれた主要8カ国(G8)開発相会合に出席し、発展途上国への援助拡大に向けパートナーシップを拡大していくことを提案した。柳長官は、先進国と新興国の協調が不可欠だと強調し、「援助国に浮上している中国、インド、ブラジルなど新興経済国との実質的な協力関係を強化し、途上国の貧困問題解決に向け国際社会の政府開発援助(ODA)に新たな枠組みが必要だ」と提言した。

4日■東京で韓日外相会談

 外交通商部の柳明桓長官が日本を訪れ、東京で高村正彦外相と会談した。両外相は、李明博政権の発足を契機に、過去を直視しながら新たな未来志向の関係を築いていく成熟したパートナー関係の形成に向け努力していくことで合意した。また、柳長官は、今月20日に予定されている李大統領の訪日の日程を確認し、日本側の協力を求めるとともに、福田康夫首相の上半期中の訪韓を改めて要請した。

3日■4・3事件60周年で慰霊祭

 済州島で1948年4月3日に起きた左翼勢力の蜂起を契機に、島民約3万人が軍や武装勢力に虐殺された「4・3事件」から60年を迎え、済州4・3平和公園で慰霊祭が開かれた。遺族ら約1万人と韓昇洙国務総理ら政府関係者が参加した。韓総理は、犠牲者と遺族に追悼の意を表し、「政府は事件の真実を歴史の教訓としていく」と述べた。政府は、「4・3特別法」を制定し、事件の真相究明と名誉回復に力を注いでいる。