12日■孫鶴圭代表が出馬宣言
元京畿道知事で統合民主党代表を務めている孫鶴圭氏が緊急会見し、4月9日の国会議員選挙にソウルの鍾路区から出馬すると宣言した。孫代表は、「党の敗北主義を克服し、1%の特権層を優遇する李明博政権の独善と横暴を防ぐために闘う」と強い意欲を示した。比例区ではなく、「政治1番地」と称される激戦区(小選挙区)から出馬することを決めたのは、与党に挑戦状をたたきつけ、首都圏での勢力拡大の起爆剤にしたいという孫代表の決意の表れとみられている。
11日■統一部長官らを正式任命
李明博大統領は、内定者の辞退によって延び延びになっていた統一部長官に駐中国大使などを務めた金夏中氏、環境部長官に環境省次官などを歴任した李万儀氏を正式任命した。李大統領が最初に指名した両長官ポストの内定者が子女の国籍問題などで就任を固辞し、候補者を差し替えたため、手続きが遅れていた。女性部と保健福祉部の長官についても、近く正式任命する予定だ。
10日■公明党代表が訪韓
李明博大統領は、青瓦台(大統領府)を表敬訪問した公明党の太田昭宏代表と会い、韓日関係などについて意見を交わした。李大統領は、在日韓国人への地方参政権付与問題にふれ、「永住外国人の長年に渡る強い要望であり、ぜひ前進に向けて協力をお願いしたい」と要請、太田代表は「ぜひ実現させなければならない」と応じた。
9日■候補者選びスタート
4月9日の第18代国会議員選挙を1カ月後に控え、各政党が本格的な公認候補の選定作業に着手した。与党ハンナラ党は、大統領選挙での圧勝の余勢を駆って、総選挙で過半数の議席確保をめざしている。これに対し、第1野党の統合民主党は、「憲法改正」などの重要案件を阻止できる最低ラインの100議席を死守する考えだ。
8日■中国人ノービザに
金慶漢・法務部長官が、仁川国際空港の出入国審査場を視察し、北京五輪の開催に合わせて7月から9月まで、韓国を訪れる中国人の入国査証(ビザ)を免除すると明らかにした。さらに、中国人観光客の誘致拡大に向け、複数ビザ発給対象者を大幅に拡大するほか、昨年から実施している修学旅行生のノービザについても手続きを簡素化する。また、済州道にノービザで入国した中国人のソウルなど本土への移動も許可する方針だ。
7日■韓米国防長官が電話会談
李相憙・国防部長官がゲーツ米国防長官と電話で会談し、早期に直接会い韓米同盟に関する懸案事項を協議することに合意した。李長官は、「李明博新政権の発足を機に韓米同盟関係も新たな地平を開いていこう。できるだけ早く会って懸案について話し合いたい」と呼びかけた。ゲーツ長官もこれに同意し、未来志向的な発展のため緊密に協力していきたいと応じた。
6日■北が李明博政権非難
北朝鮮の「祖国平和統一委員会」が、韓国がジュネーブの国連人権理事会で北朝鮮に人権状況の改善を求めたことについて談話を発表し、「南朝鮮保守執権勢力」と李明博政権を非難した。談話は、「李政権は発足前から米国の強硬派と歩調を合わせ、人権問題でわが国を誹謗し、順調だった北南関係にブレーキをかけた」と主張、「われわれの体制まで否定する相手は決して容赦しない」と強調した。