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2008/03/07

<週間ダイジェスト>2月28日~3月5日

5日■就任前、北が大統領に接触

 東亜日報は、北朝鮮が今年1月中旬に、就任前の李明博大統領に対して、当局者間の南北会談を提案、李大統領が拒否したため実現に至らなかったと報じた。同紙によると、北朝鮮側は国家情報院を通じて李大統領に「責任ある(南北の)関係者が会おう」と提案、李大統領が「望みは何か」と問いかけると、北側は「では就任後に会おう」と回答し、協議は立ち消えになったという。

4日■韓米首席代表が会談

 6カ国協議の韓国首席代表の千英宇・韓半島平和交渉本部長が、中国からの帰途、韓国に立ち寄った米首席代表のヒル国務次官補と会談、北朝鮮の核申告問題などについて意見を交わした。ヒル次官補は、先ごろ北京で行われた核申告の「折衷案」に関する中国との協議内容を千本部長に説明し、北朝鮮の説得に向けた対策を協議した。北朝鮮は、核申告を「技術的問題」とし、履行する姿勢を見せていることから、韓中米が協力して打開策を探る。

3日■進歩新党が旗揚げへ

 民主労働党の離党者が中心となって結成を進めている進歩新党(仮称)が、新党発起人大会を開いた。大会には336人が参加し、魯会燦議員、沈サンジョン議員ら5人を共同代表に選出した。また、結党準備委員会の運営委員を構成し、16日に結党大会を開くことを決定した。沈議員は、「古い枠組みの中で安住しているのは悪であり、古い枠組みを思い切って壊す進取的な実践が必要だ」と述べた。

2日■統一部長官に金夏中氏

 青瓦台(大統領府)は、空席となっていた統一部長官に金夏中・駐中国大使を内定したと発表した。当初、統一部長官には南柱洪・京畿大教授が内定していたが、家族の不動産投機疑惑が浮上し、就任を辞退した。金氏は、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の議長国である中国と関係が深く、核問題の解決に力を注ぐのがねらいとみられる。一方、環境部長官には李万儀・元環境次官が内定した。

1日■未来志向の韓日関係に

 李明博大統領は、日本植民地時代の1919年3月1日に起きた抗日独立運動「3・1節」の89周年記念式典で演説し、「韓国と日本は互いに実用の姿勢で未来志向的な関係を形成していかなければならない」と強調、関係改善に取り組む姿勢を改めて示した。さらに李大統領は、歴史問題について、「真実から顔をそむけてはいけない。しかし、いつまでも過去に縛られ未来の関係まで放棄することはできない」と述べた。

29日■韓昇洙総理、国会で承認

 韓国国会は、本会議で韓昇洙国務総理の任命同意案を承認した。在籍議員298人のうち270人が出席し、無記名投票が行われた結果、賛成174票、反対94票、棄権1票、無効1票の賛成多数で可決した。これを受けて李明博大統領は、韓氏を初代国務総理に任命した。新政権は不動産の不正取引疑惑などによって3人の閣僚内定者が就任を辞退し、混乱が続いていたが、ようやく組閣にこぎつけた。

28日■ブッシュ元大統領が訪韓へ

 米ブッシュ大統領の父親で、元大統領のジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ氏が3月11-13日にかけて韓国を訪れる。外交通商部によると、韓米同盟の強化が目的で、訪韓中に李明博大統領と会談する予定だ。外交消息筋によると、韓国を訪れるついでにブッシュ元大統領が北朝鮮に立ち寄る可能性もあるのという。