21日■核申告の完全履行強調
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の韓国首席代表を務める千英宇・外交通商部韓半島平和交渉本部長が北京市内のホテルで北朝鮮首席代表の金桂寛外務次官と会談した。会談後に千本部長は、「金次官は核計画の申告と核施設の無能力化を柱とする第2段階措置の遅れは技術的な問題だと指摘し、完全履行する立場を強調した」と明らかにした。また、金次官は6カ国協議が招集されれば、いつでも応じる姿勢を示したという。
22日■大統領職引継委が解散
国政全般にわたって李明博政権のロードマップづくりに力を注いできた大統領職引継委員会が、2カ月間の活動に終止符を打った。昨年12月26日に発足した引継委は、休日を返上して新政権の5大国政指標(活気溢れる市場経済、人材大国、グローバルコリア、能動的な福祉、仕える政府)と、これを達成するための21大戦略および193の課題を確定した。
23日■盧大統領、青瓦台に別れ
盧武鉉大統領は、最後の公務となる青瓦台(大統領府)担当記者送別会に出席し、「この5年間、大変辛かった。私はこれから故郷に帰り一般国民に戻る」と述べた。また、「常に舞台の上にいる大統領は、化粧をして舞台で姿勢を整え、特別な緊張と演技を続けていなければならなかったが、これからは化粧をしなくて済むと思うととてもうれしい」とほっとした表情を見せた。これに先立ち盧大統領は、青瓦台の全職員を招いて別れの茶会を開き、これまでの労苦をねぎらった。
24日■李春鎬氏が長官就任辞退
女性部長官に内定していた李春鎬氏が、大統領職引継委員会の記者室で会見し、「力強く出発すべき新政権の妨げにならないよう女性部長官への就任を辞退する」と明らかにした。李氏は、閣僚候補に決まってから、本人と息子名義になっている全国5カ所の不動産40件と預金45億8197万ウォンなどの資産を公開したが、相続税の不正や不動産投機疑惑が持ち上がっていた。
25日■李大統領、各国首脳と会談
李明博大統領は、就任式を終えた直後から精力的な首脳外交を展開し、青瓦台(大統領府)で福田康夫首相、中国の唐家セン国務委員、ロシアのズブコフ首相、米国のライス国務長官と相次いで会談した。李大統領は、各国首脳に対し、「周辺諸国との協調、協力に力を注いでいく」と強調した。
26日■韓昇洙総理、国会承認延期
国会は本会議を開き、国務総理に内定している韓昇洙氏に対する任命同意案の採決を行う予定だったが、野党の反対で29日に延期された。統合民主党は、韓氏に対する人事聴聞の過程で、不動産投機、不正贈与、脱税疑惑などが明らかになったとして反対、民主労働党も反対に回った。国会勢力は、統合民主党(141席)と民主労働党(9席)を合わせると150席の過半数となる。
27日■初の首席秘書官会議開催
李明博大統領は、就任後初の青瓦台首席秘書官会議を開き、「新政権は何よりも経済再生という国民の期待に沿う仕事をしなければならない」と強調した。さらに、世界経済をとりまく環境は非常に厳しいと指摘し、「青瓦台は政策の焦点を庶民に合わせるべきだ。中でも物価安定が急務だ」述べ、関係機関と協力して経済再生に全力を尽くすよう要請した。