20日■韓次期総理の聴聞会開始
国会の国務総理人事聴聞特別委員会は、次期内閣の国務総理に内定した韓昇洙氏に対する聴聞会を開始した。韓氏の学歴・経歴詐称疑惑、息子の兵役関連疑惑、不動産投機、財産申告漏れ、違法贈与・脱税などの疑惑について集中的に審議された。韓氏は、86年から1年間「東京大学教養学部客員教授」を務めたとされるが、今回の人事聴聞会に提出された経歴書では「客員研究員」と記載されており、経歴詐称疑惑が浮上している。
19日■朝米が2カ月ぶりに接触
核問題をめぐる6カ国協議の北朝鮮首席代表を務める金桂寛外務次官が北京入りし、訪中した米首席代表のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)と北朝鮮大使館で約4時間にわたって会談した。両代表の直接協議は昨年12月にヒル次官補が訪朝して以来。会談後に会見したヒル次官補は、「今後も会談を続けることで一致した」と述べ、溝が埋まらなかったことを示唆した。
18日■韓日米がテロに共同対処
韓国、日本、米国の政府、軍、安保関連研究機関の関係者が一堂に会し、災害やテロが発生した場合の対策を話し合う韓米日3極ワークショップが、済州・西帰浦市内のホテルで開かれた。「21世紀新安保リスクへの対応と軍の役割」をテーマに協議し、3カ国の軍隊の役割と行動を検討したほか、3カ国による関連情報ポータルの構築と活用などについて意見を交換した。
17日■新たに統合民主党が発足
大統合民主新党と民主党が国会議員会館で合同会議を開き、対等合併による「統合民主党(民主党)」を発足することで一致した。会議には大統合民主新党の孫鶴圭代表、民主党の朴相千代表をはじめ両党の最高委員16人が出席した。新党の代表には孫鶴圭氏が就任する。孫代表は、「50年の正統民主勢力が再びひとつに結集し、新たに出発する意義は大きい。4月の総選挙で政権与党の独走をけん制し、国民の支持を得る強力な野党になる」と抱負を述べた。
16日■金総書記の誕生日を祝う
金正日総書記が66回目の誕生日を迎え、北朝鮮各地で祝賀行事が相次いだ。労働新聞は前日の論評を通じて、「将軍様だけを信じてついていけば、必ず勝利があり、繁栄が訪れる」と強調し、人民に忠誠を求めた。今年の行事は、金総書記に対する「忠誠」と「2012年強盛大国建設」がキーワードとなっている。2012年は故金日成主席の生誕100周年にあたる。
15日■民主労働党から集団離党
民主労働党の金恵敬元代表と金基洙、沈載玉、洪丞河、金鍾哲の元最高委員らが国会で会見し、同党から離党すると発表した。金元代表は、「進歩政治の夢を喪失した民主労働党から離党し、新たな政治の道を進んでいきたい。一般党員の参加を通じた民主主義が息づく革新政党をつくりたい」と述べ、新党を旗揚げする考えを示した。民主労働党は、大統領選挙での惨敗をめぐって内紛が起こり、執行部への不満が高まっていた。
14日■クルド自治政府議長が訪韓
イラク・クルド人自治政府の最高指導者、ネチルバン・バルザニ議長が韓国を訪れ、韓国石油公社などが参加する韓国企業連合とクルドのインフラ建設及び油田開発に関する覚書に署名した。バルザニ議長の表敬を受けた李明博次期大統領は、韓国とクルドの協力促進について意見を交わし、「クルドには昔行ったことがあり、特別関心を持っている。韓国の建設業者など多くの企業が、クルドの発展に役立つだろう」と述べた。