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2009/09/11

<週間ダイジェスト>9月3日~9月9日

9日■通常国会正常化へ

 与党ハンナラ党の安商守、野党民主党の李康来・院内代表は国政監査日程を来月5~24日の20日間とする通常国会議事日程に合意した。与野党は1日の通常国会開会後から国政監査日程をめぐり立場の違いを示し、議事日程の確定が難航していたが、この日の協議で最終合意したことで、通常国会は正常化する。国会は28日から2日間本会議を開き、国政監査対象機関承認、首相任命同意案、昨年度決算などを処理する。

8日■韓英外務長官が電話協議

 外交通商部の柳明桓長官が、英国のミリバンド外相と電話で協議を行い、北朝鮮核問題をはじめとする韓半島情勢について説明するとともに、世界経済の回復に向け、主要20カ国・地域(G20)での協力を持続する必要があると述べた。また、12月にコペンハーゲンで開催される気候変動枠組み条約締約国会議を前に、両国協力の重要性を強調した。ミリバンド長官は、北朝鮮問題に関する韓国の立場を支持すると答え、他の案件でも協力を強化したいと述べた。

7日■ハンナラ党代表に鄭夢準氏

 与党ハンナラ党の朴熺太代表が、来月28日に行われる慶尚南道・梁山国会議員再選挙に出馬するため代表を辞任、昨年7月の代表選出選挙で次点だった鄭最高委員が代表職を引き継いだ。朴代表は記者会見で、「青瓦台(大統領府)人事と内閣改造があり、与党も変化の姿を見せるべきだと政治的に判断した」と述べた。ハンナラ党の議席数は168議席。

6日■臨津江増水で6人が行方不明

 北朝鮮との軍事境界線に近い京畿道漣川郡で、午前6時ごろ、臨津江の水位が急に上昇し、子ども1人を含む韓国人のキャンプ客ら6人が流され、5人が行方不明になった。また、1時間20分後、約12㌔下流で釣りをしていた30代の男性も濁流にのまれた。事故現場付近の水位は通常2・4㍍だが、午前6時すぎには4・96㍍まで上昇していた。北朝鮮が非武装地帯(DMZ)北側27㌔の地点にあるダムの水門を開け、水を放流したことが原因とみられている。

5日■韓米が北朝鮮の核問題協議

 6カ国協議の韓国首席代表、魏聖洛・韓半島平和交渉本部長とボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)がソウルで会合し、北朝鮮の動向とこれに対する国際社会の対応、6カ国協議再開案などについて協議した。北朝鮮は先ごろ国連安全保障理事会議長に宛てた手紙で、ウラン濃縮の成功とプルトニウムの兵器化などに言及、対北朝鮮制裁の撤回と米朝対話を促した。

4日■李大統領が民生活動

 李明博大統領は、金潤玉夫人とともに京畿道抱川と高陽の障害者施設を訪問、関係者を激励した。内閣改造から一夜明け、民生分野の活動を再開したもので、持論の「親庶民」「中道・実用」を継続していく姿勢を示した。李大統領はリハビリ施設の障害者らと懇談し、「良い福祉とは、自分にできる雇用を創出し、仕事を通じてやりがいを感じることだ」と強調した。また、京畿道・九里の市場も訪れ、伝統市場用商品券で野菜やノリ、カニなどを買い求めた。

3日■ウラン濃縮が最終段階に

 北朝鮮の国連代表部は、国連安全保障理事会議長に書簡を送り、安保理による対北制裁への対抗措置として進めているウラン濃縮と核燃料棒再処理が最終段階に入ったことを表明した。また、使用済み核燃料棒の再処理も「最終段階にあり、抽出されたプルトニウムが兵器化されている」とし、「ウラン濃縮実験が成功し最終段階に入った」と断言した。さらに、「韓半島の非核化は米国の対北核政策と関係している」と強調、対米対話を再度促した。