ここから本文です

2009/11/13

<週間ダイジェスト>11月5日~11月11日

11日■ボズワース米代表訪朝へ

 米国は、北朝鮮政策を担当するボズワース米特別代表が訪朝する準備ができているということを北朝鮮に通知した。米国務省のクローリー次官補(広報担当)は会見で、「同盟国との協議と慎重な検討を経た上でボズワース特別代表の訪朝を決定し、この事実を北朝鮮に通知した」と発表した。具体的な訪朝時期は米朝で協議中で、まだ決定していないが、12~19日のオバマ大統領のアジア歴訪後が有力とされる。

10日■南北が黄海で銃撃戦

 韓半島西側の黄海上を南北に分ける北方限界線(NLL)周辺の海域で、韓国と北朝鮮の銃撃戦が発生した。合同参謀本部によると、北朝鮮の警備艇1隻が午前11時27分ごろ、黄海・大青島の東11・3㌔地点でNLLを2・2㌔ほど侵犯した。韓国軍艇の警告射撃に艦砲など50発を応射して約2分間の銃撃戦となった。韓国艇は約15発被弾し、北朝鮮艇も破損して北方に戻った。韓国側では人命と装備に被害はなかったが、聯合ニュースによると、北朝鮮側で1人が死亡、3人が負傷した。

9日■韓国とカナダ外相会談

 外交通商部の柳明桓長官は、訪韓中のカナダのキャノン外相と会談し、エネルギー・資源分野での協力をさらに拡大することで合意した。両外相は、交流・協力の拡大や、来月に予定されるハーパー首相の訪韓、エネルギー・資源開発、来年の主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)での協力案などについて意見交換した。

8日■「親日人名辞典」を発刊

 民族問題研究所と親日人名辞典編纂委員会が、日帝の植民地支配に協力した人々の行動を記録した「親日人名辞典」(3巻・3000㌻)を発刊した。同研究所が編纂した「親日問題研究叢書」の人名編に当たるこの辞典は、植民統治と戦争に協力した4389人の親日行為と解放以後の足跡を紹介。朴正煕元大統領や張勉元国務総理、舞踊家の崔承喜、音楽家の安益泰、洪蘭坡、小説家の金東仁など有力人物も相当数含まれている。

7日■「作戦計画5029」に反発

 韓国と米国が北朝鮮の急変事態発生に備え、軍の「作戦計画5029」を完成したとの報道に対して、北朝鮮の週刊紙「統一新報」が「北侵戦争を宣言したもの」だと反発した。同紙は7日付で「極めて無謀な先制攻撃企図」と題した文を掲載、「わが共和国最高の尊厳と自主権を侵害する許しがたい厳重な挑発であり、対決と戦争を鼓吹する反民族的犯罪行為だ」と主張した。

6日■米8軍司令部が韓国残留へ

 米第8軍司令部が、戦時作戦統制権の韓国移譲とは関係なく韓国駐留を続ける見通しだと韓国軍高官が伝えた。米統合参謀本部は、韓半島の防衛を重要視するという観点から、第8軍司令部の韓国残留を求める在韓米軍の提案を受け入れたもようだ。これを受け、在韓米軍司令部に代わる「米・韓国司令部」が、来年6月ごろ京畿道・平沢に創設される。これにより、在韓米軍は「米・韓国司令部~第8軍司令部~第2師団」という指揮系統を整える。

5日■鉄道労組48時間の時限スト

 全国鉄道動労組合が午前9時から、大田など非首都圏地域で48時間の時限付きストライキに突入した。鉄道労組はコレイル(韓国鉄道公社)側が団体交渉に誠実に応じず、告訴・告発や懲戒だけで解決を図ろうとしていると主張、▽団体協約改悪反対▽年俸制・賃金ピーク制導入などの中断▽定員不足の解消――などの履行を求めた。公社側は「全国民主労働組合総連盟(民主労総)の闘争日程に合わせた名分のない『政治的』ストライキだ」と批判した。