3日■米研究機関と統一事業研究へ
米国の戦略国際問題研究所(CSIS)で韓国問題を担当するコリアチェアと南カリフォルニア大学(USC)韓国学研究所が、韓半島統一に備えた長期課題を扱う「コリアプロジェクト」を共同研究すると明らかにした。韓国国際交流財団も支援する。具体的には▽韓半島専門家のネットワーク構築▽韓民族統合への体系的な分析▽共同ワークショップ▽韓米など関係国の役割評価と協力強化の模索――などを推進する。
2日■南北「3通」問題で協議
北朝鮮・開城工業団地の「3通(通行・通関・通信)」改善をめぐる南北実務協議が団地内で開催された。韓国統一部によると、韓国側は電子出入システムの設置と、1日単位の自由通行制を提案した。これに対し北朝鮮は、南北共同宣言、南北首脳宣言の履行などを求めた。また、不法入国の容疑で拘束されている韓国人4人については、「調査終了後に通知する」と伝えた。双方は今後、通行・通関分野と通信分野に分けて協議を続ける方針だ。
1日■「寛容と包容」の精神を強調
李明博大統領は天安市の「独立記念館」で開かれた「3・1独立運動」91周年記念式典で演説し、日韓併合100年の歴史に触れつつ、独立宣言書に示された「寛容と包容」の精神で両国関係を築くべきだとの考えを明らかにした。さらにバンクーバー冬季五輪での韓国選手団の活躍を「韓国の新たな歴史を築いた」と述べて国民を激励した。一方、北朝鮮問題では対話による問題解決の重要性を改めて訴えた。
28日■チリに緊急救援物資を提供
韓国政府は巨大地震が発生した南米チリの復興に向け200万㌦相当の緊急救援物資を提供することを決定した。チリ外相がアジア・太平洋地域の大使との会議で要請した品目を中心に準備する。また、建物安全診断の専門家や医療チームの派遣も検討している。政府の今年の海外緊急救援予算は約900万㌦。ハイチへの支援金250万㌦と合わせ、2カ月間で海外緊急救援予算の半分以上を拠出することになる。
27日■韓国軍190人がハイチに出発
ハイチ大地震の復興・再建に向け、国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)で国連平和維持活動(PKO)を行う韓国軍本隊190人がソウル空港からチャーター機で出発した。本隊は韓国時間28日午前1時ごろ、ハイチの首都ポルトープランスに到着し、駐留先のレオガンに陸路で移動する。部隊は、工兵大隊120人、本部・参謀部26人、警備・復興支援41人、作戦支援隊53人の計240人で構成されている。
26日■与党内対立続く
与党ハンナラ党は、忠清道に建設予定の世宗市問題を話し合う5日間の議員総会を終え、党内に親李(明博)派と親朴(槿惠)派、中道志向の幹部を含めた仲裁機関を設け、問題解決に向けた具体的な方法を話し合うことを決めた。親李派は世宗市に関する党論変更に向けた議員総会招集と賛否投票を主張し、親朴派は原案固守を求めている。このため、協議体が構成されても、両派の対立が続く可能性が高い。
25日■柳明桓長官がメキシコ訪問
メキシコを訪問中の外交通商部の柳明桓長官がエスピノサ外相と会談し、両国間自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉再開を促した。柳長官はメキシコがFTAを結んでいない国に対して、企業の国際入札を制限していると指摘、施工能力で実績のある韓国企業に入札機会を与えることは双方にプラスになると説明した。このほか、経済、通商、エネルギー、インフラ、航空、領事、現地在住韓国人、文化交流、国際舞台での協力、麗水国際博覧会への参加などの分野における協力案を話し合った。