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2010/03/12

<週間ダイジェスト>3月4日~3月10日

10日■韓国産機動ヘリが初飛行

 韓国初の国産機動ヘリコプター「スリオン(Surion)」の試作1号機が初飛行に成功した。防衛事業庁によると、初飛行は慶尚南道の泗川空港で行われ、地上滑走路での前進、後進、方向転換のほか、離陸後2回にわたり30フィート(約10㍍)まで上昇してホバリングや方向転換などを行った。4月までに飛行領域を高度2000フィートに拡大し、速度も140ノットに上げる。防衛事業庁は年末から量産に着手し、2012年6月までに200機余りを生産する計画だ。

9日■アフガン復興支援を協議

 外交通商部の柳明桓長官は、訪韓中のアフガニスタンのファラーヒー外務副大臣の表敬訪問を受け、アフガンでの韓国地域復興支援チーム(PRT)設置・活動問題について協議した。柳長官は、アフガン政府の国家再建に向けた努力を評価し、PRTの早期設置と現地の韓国人と韓国企業の安全確保に対する協力を要請した。ファラーヒー副大臣は、民間主導型の韓国PRTに期待を表明し、PRT早期設置と韓国人の安全のため積極的に協力すると約束した。

8日■韓米合同軍事演習始まる

 韓半島有事の際の米軍増援体制などを点検する韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」と、野外機動演習「フォールイーグル」が韓国内全域で始まった。18日まで実施される。米軍から約18000人、韓国軍から2万人以上が参加する。今年は空母が参加しないため、昨年よりも規模が小さい。一方、北朝鮮は前日の声明でキーリゾルブを「核戦争・北侵戦争の演習」だと非難、韓半島非核化の中断を示唆した。

7日■韓・マレーシア外相会談

 外交通商部の柳明桓長官がマレーシアのアニファ外相と会談し、修好50周年を迎えた両国関係の発展過程を評価するとともに、経済や通商、文化、人的交流、領事などに関する協力案について話し合った。さらに両外相は首脳の相互訪問と、修交記念行事を行うことで合意した。また、科学技術共同委員会の開催とグリーン技術での協力を盛り込んだ了解覚書(MOU)の締結についても意見交換した。

6日■コロンビアとFTA交渉

 韓国とコロンビアが1~5日にボゴタで自由貿易協定(FTA)第2回交渉を行い、21章の協定文に関して協議した。両国はサービス、競争、電子商取引、透明性などの分野で合意したほか、残りの分野も一部の争点を除き相当部分で意見の一致をみた。韓国側は自動車と部品、家電、石油化学、鉄鋼など主要品目に対する市場開放拡大も要請した。次回の交渉は6月中旬ごろ、ソウルで行われる予定だ。

5日■UAE代表団と原子力協議

 知識経済部の崔炅煥長官は、訪韓中のカシミ貿易相らアラブ首長国連邦(UAE)政府代表団と会談した。双方は、原子力、再生可能エネルギー、造船、半導体、情報通信分野で協力事業を推進するため、合同調整委員会を構成する案などを協議した。崔長官は、UAE政府が原子力発電事業者として韓国電力公社の企業連合を選定したことに感謝の意を示し、世界最高レベルの原発建設を約束した。

4日■北が観光事業再開を宣言

 北朝鮮の対韓国交流の窓口である朝鮮アジア太平洋平和委員会が、2008年から中断している金剛山と開城の両観光事業をそれぞれ3月と4月に再開すると宣言した。韓国が再開を認めない場合、「観光事業に関連する合意と契約の破棄、観光地域内の韓国側の不動産凍結などの措置をとる」と主張した。これに対して韓国統一部は、「観光客の身辺安全問題解決後に観光を再開する」との立場を表明した。