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2010/04/16

<週間ダイジェスト>4月8日~4月14日

14日■呉・ソウル市長が出馬宣言

 呉世勲・ソウル市長が、ソウル市長再選に挑戦すると宣言した。呉市長は会見で「公教育を正常化する市長」を強調し、4年間で予算1兆ウォンを投じて教育改革を進めるとしたほか、▽保育支援▽高齢化対策▽雇用創出▽ソウルの世界5大都市化などを公約に掲げた。同党では、元喜龍議員ら3人が党公認候補を決めるなら党内予備選への出馬を表明している。野党では民主党の韓明淑・元総理らが立候補を検討している。

13日■北が金剛山の韓国資産凍結

 北朝鮮は、韓国政府と韓国観光公社が所有する金剛山観光地区内の建物5カ所に対し凍結措置を取った。統一部と現代峨山によると、凍結対象は韓国政府が所有する離散家族面会所と消防署、韓国観光公社が所有する温泉場・文化会館・免税店。各建物の入り口には「凍結」と書かれたステッカーが張られ、立ち入りが禁止された。また、離散家族面会所を管理している中国人(朝鮮族)4人に出国が命じられた。

12日■ペルーに母子保健センター

 韓国国際協力団(KOICA)が、ペルーで「母子保健センター」建設のための起工式を行った。国際協力団は約200万㌦を投じ、7月末までにカヤオ州ペルラビスタ市内に母子保健センターを完工し、24時間体制で近隣住民8万人を対象に医療サービスを提供する。センターには小児科と産婦人科、家庭医学科が置かれ、がん診断、尿検査などの各種診療と家族計画のための避妊手術などが行われる。

11日■韓日がアフガンで豆栽培

 朴海潤・駐アフガニスタン大使は、同国駐在の日本大使と3月初旬に会合した際、今年も同国の豆栽培事業で協力することで合意したと明らかにした。これを受け、韓国は6品種・220㌔の種子をアフガニスタンに提供し、日本は豆栽培・普及に向けた資金を支援する。韓日は昨年1月の首脳会談などで、アフガニスタン支援のための協力事業を進めることで合意した。豆の種子5品種・250㌔を提供した。日本は栽培予算など総額37万㌦を支援した。

10日■陸路往来の遮断を「検討」 

 南北将官級軍事会談の北朝鮮側代表は、韓国の脱北者団体が体制批判のビラやDVDを風船などで北朝鮮側に飛ばし続けていると非難、「南北の陸路往来遮断を検討する」との通知文を韓国側代表に送った。北朝鮮軍部は、これまで韓国政府に市民団体によるビラ散布を中止させるよう要求、警告してきた。通知文は、ビラ散布を「低劣な心理謀略行為」と非難、韓国当局にビラ散布を中止させるようあらためて求めた。

9日■韓明淑・元首相に無罪判決

 ソウル中央地裁は、郭泳旭・元大韓通運社長(拘束・起訴済み)から現金5万㌦を受け取ったとして収賄罪に問われた韓明淑元首相に無罪判決を言い渡した。判決は「現金を渡したという元社長の供述は信ぴょう性が疑わしく、状況証拠だけでは現金授受を事実として認めるには至らず、また、ほかにこれを認める証拠もない」と指摘。一方、検察は「韓元首相に金を渡したという郭元社長の供述を裁判部が認めないのは納得できない」とし、控訴する方針だ。

8日■新党「平和民主党」旗揚げ

 金大中・元大統領の精神継承を掲げる新政党「平和民主党(平民党)」が発足した。ソウル・白凡記念館で開かれた党結成大会には党員1000人以上が出席し、党代表に韓和甲・元民主党代表、最高委員に金景梓、崔在昇、韓英愛ら元国会議員と明承禧・大韓無窮花中央会総裁を選出した。結成宣言文で、「民主改革勢力の本流として対話と妥協に基づく国民統合の政治、民生中心の生活政治、相生と疎通の政治を追求する」と明記された。