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2010/09/03

<週間ダイジェスト>8月26日~9月1日

1日■李大統領9日から訪ロ

 李明博大統領が9~10日の2日間ロシアを訪問する。ロシアではヤロスラブリで開かれる国際政策フォーラムに出席するほか、同国のメドベージェフ大統領と会談する予定。李大統領はフォーラムで基調演説を行い、韓国の民主主義と経済発展経験を紹介する。また、首脳会談では、ソウルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の成功や、ロシアの経済近代化推進、エネルギー・資源および極東シベリア開発など両国の共通関心事項について、実質協力の拡大案を協議する。

31日■米国と6カ国協議再開を論議

 外交通商部の魏聖洛・朝鮮半島平和交渉本部長が今週中に訪米する。魏本部長は、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議で韓国首席代表を務めるとともに、北朝鮮による韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件の後続対応を総括している。米国で魏本部長は、スタインバーグ米国務副長官、ボズワース北朝鮮担当特別代表、ソン・キム6カ国協議担当特使ら国務省当局者と会い、6カ国協議再開問題をはじめ朝鮮半島情勢の全般的な懸案について協議する。

30日■北は「企業中心の市場体制を」

 中国の新華社通信によると、27日に行われた朝中首脳会談で胡錦濤主席は、「中国は北朝鮮と共に政府主導、企業中心の市場メカニズムを基本とした経済や貿易面での協力を進められるよう努力する」と強調。経済発展への道は自力だけでなく海外との協力も必要で、時代の流れに乗らなければならないと述べた。金総書記も、「国境を接している省や道の友好交流を強化する必要がある」と発言。外交筋は、「中朝間の経済協力活発化の可能性がある」と予測している。

29日■金総書記が延辺経てハルビン入り

 中国・吉林省の延辺朝鮮族自治州を訪問し、帰国の途に着いたとみられていた北朝鮮の金正日総書記が、ハルビンに到着した。金総書記は、黒竜江省政府関係者らと会い、主要産業施設を視察した。金総書記のハルビン訪問は異例のことで、訪問目的の把握を進めていると、外交筋は話している。

28日■森林学術会議でソウル宣言採択

 森林分野で世界最大となる学術イベント、国際森林研究機関連合(IUFRO)第23回世界会議が閉幕。同会議では、「社会と環境、地球の未来に向けた森林の役割」をテーマに、約100カ国・地域から森林・環境専門家3000人余りが出席し、過去最大規模で開かれた。また、「森林保全のためのソウル宣言」を採択。宣言で各国は、気候変動と林業、バイオエネルギー、森林生物多様性の保全、未来に向けた森林資源など中核6領域で、研究と国際協力を築いていくことを誓った。

27日■6カ国協議、韓国の方針に変化

 韓国政府は、哨戒艦「天安」沈没事件に対する北朝鮮の謝罪がない限り、6カ国協議の再開に応じられないという意向を表明する代わりに、「6カ国協議の再開を目指す一方、非公式的に『天安』沈没事件についても話し合う」という代案を中国側に示した。政府はこれまで、「『天安』沈没事件の対策を6カ国協議よりも優先する」という原則を貫いてきたが、朝中首脳会談を通じ、協議の再開を打ち出した場合、韓国も拒否し続けるわけにはいかない、という指摘が政府内部からも出ていた。

26日■統一部、北の水害支援検討

 統一部は、深刻な洪水被害に見舞われた北朝鮮に対し国際機関や民間団体などを通じた支援を検討していると明らかにした。当局者は、「政府レベルでの支援は検討していないが、別の案を考えている」と話した。具体的な支援案については、国際機関を通じ支援に加わる方法もあれば、民間レベルで行う方法もあると説明した。