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2010/10/22

<週間ダイジェスト>10月14日~10月20日

20日■北の水害支援、輸送計画通知

 大韓赤十字社が北の朝鮮赤十字会に水害支援物資の輸送計画を通知したことが明らかになった。通知は開城工業団地の管理委員会を介して送付された。コメ5000㌧を載せた船は25日に全羅北道・群山港を、カップめんを載せた船は同日午後5時に仁川港を出港。セメントは日程を調整中で、今月中には出港する見通しだ

19日■統一財源案、来年上半期に策定

 統一部の玄仁沢長官は政策諮問委員会全体会議で、南北統一の財源調達に向けた政府案を来年上半期までに策定する計画だと明らかにした。来月中旬に学界・専門家に研究を依頼し、来年2月末ごろ結果が出れば、これを土台に4月までに政府内の意見を取りまとめ、6月ごろ国会報告を終えると説明。統一部は次官を団長とする統一財源論議推進団を設置し、財源論議の公論化に努めてきた。今週から国民に向けた公論化プロセスに入ると述べた。

18日■北東ア協力対話ソウルで開幕

 第21回北東アジア協力対話(NEACD)が、米カリフォルニア大学サンディエゴ校世界紛争・協力センター(IGCC)と韓国の外交安保研究院の共催により、ソウルで開幕した。1993年にIGCCの主管で発足したNEACDは、北朝鮮を含む6カ国協議当事国の外交・国防官僚や学者が参加する安全保障対話だ。今回は、北東アジアの安保や朝鮮半島情勢などに対する韓日米中ロ各国の意見が交換された。

17日■韓日米中ロ当局者会合

 6カ国協議に参加する北朝鮮を除く5カ国の次席代表または関連当局者がソウルで非公式の会合を行った。メンバーは18日開幕の第21回北東アジア協力対話(NEACD)出席のため訪韓した。米国のソン・キム担当特使、日本外務省総合外交政策局の石井正文審議官(大使)、楊厚蘭・中国次席代表兼朝鮮半島問題担当大使、ログビノフ・ロシア次席代表たちは、韓国哨戒艦撃沈事件の後、顔をそろえるのはこれが初めて。北朝鮮の権力継承など朝鮮半島情勢の変化や6カ国協議再開をめぐり、幅広く意見が交わされた。

16日■海からの潜入防止、韓中が協力

 韓国と中国は来月、ソウルで開かれるG20(主要20カ国・地域)・金融サミットで、各国首脳を狙ったテロリストが海から韓国に潜入するのを水際で防ぐ作戦を共同でとることで合意した。今回、中国公安部との間で合意した内容は、テロリストが中国経由で海から韓国に密入国することを防ぐため、中国が韓国に情報を提供すること、中国の海上治安担当部署と韓国の海洋警察庁との間で、テロ情報を交換するためのホットラインを開設することなどだ。

15日■韓米原子力交渉、25日に開始

 2014年に満了する韓米原子力協定の改正に向けた交渉が米ワシントンで25日から行われる。今回の協定改正を通じ、米国と広範囲な分野での技術協力はもちろん、産業・商業的な協力関係が増大し、両国間の経済的連帯関係が深まるものと期待されると説明した。交渉代表は、韓国側は外交通商部の趙顕・多者外交調整官、米国側は国務省のアインホーン対イラン・北朝鮮制裁調整官が務める。今回の交渉は、韓米の立場が異なる核燃料の再処理許容問題が最大争点に浮上しており、難航が予想される。

14日■金剛山観光再開、北が通知

 統一部は、北の金剛山地区の観光再開問題を協議する南北当局間の実務会談を1日も早く開催することを促す通知文を、北朝鮮側から受け取ったと明らかにした。通知文は、金剛山観光の実務を総括する名勝地総合開発指導局から、同日午後に開城工業団地管理委員会を通じて送られてきた。今回の通知文には、会談の日程は記されていなかった。