2日■海賊から救出された乗組員帰国
ソマリアの海賊に乗っ取られ、韓国軍清海部隊により救出された三湖海運所属の化学物質運搬船「三湖ジュエリー」号の韓国人乗組員7人が、金海国際空港着の航空機で帰国した。乗組員らの帰国は先月15日、アラビア海でソマリア海賊に乗っ取られてから19日ぶり。乗組員らは出迎えた家族と面談し、特別捜査本部が設置されている南海地方海洋警察庁に移動し、被害者調査を受ける予定だ。海賊から銃撃を受けて重体となっている船長は先に帰国し、集中治療を受けている。
1日■李大統領が「南北首脳会談も可能」
李明博大統領は、新年放送座談会で、国政全般および北朝鮮問題などを含めた外交安保政策についての方針を明らかにした。李大統領は「北朝鮮が南北対話で誠意を見せれば、南北首脳会談の開催も可能」との考えを示した。また、昨年12月3日に合意した韓米のFTA(自由貿易協定)については、批准の手続きを急ぐとの考えを改めて表明。自動車分野で譲歩することになるが、FTAの実施が世界からの信頼を高めることにつながるとした。
31日■南北軍事実務会談の前倒し開催拒否
韓国側が来月11日に開催することを提案した高官級の南北軍事会談に向けた予備(実務)会談について、北朝鮮軍が開催時期を具体的に同月1日にしたいとの意向を伝えたのに対し、韓国側はこれを拒否した。国防部関係者は報道資料を通じ、「北朝鮮側が29日に金永春・人民武力相名義の電話通知文で、実務会談を2月1日に開催したいと提案した」と明らかにした。
30日■政府が「ステルス機」を早期導入へ
韓国政府は、ステルス機能を備えた第5世代戦闘機を導入する次期主力戦闘機(FX)事業を前倒しする見通しだ。政府消息筋は、次期主力戦闘機事業を早めるべきだとする認識が政府内に広がっていると明らかにした。今年の研究開発予算は3億ウォンだが、必要なら追加予算も編成できるという。国防部の金寛鎮長官も先日、防衛事業庁の報告を受けた際に早く推進できる案を講じるように指示したと伝えられた。早ければ2015年にも戦力化できるとの見通しが出ている。
29日■王室専用機で海賊移送を発表
韓国外交通商省当局者は、アラビア海を航行中だった韓国のケミカルタンカーを乗っ取り、韓国軍に身柄を拘束されたソマリアの海賊5人を、UAE(アラブ首長国連邦)の王室専用機で韓国に移送することを明らかにした。翌日、海賊5人は韓国に無事に移送された。韓国海洋警察庁は強盗殺人未遂容疑などで捜査を進め、国内法により訴追手続きが進められる。
28日■農林水産食品部長官が辞意表明
牛や豚などの伝染病「口蹄疫」の発生を受け、防疫作業を指揮してきた劉正福・農林水産食品部長官が辞意を表明した。劉長官は記者会見を開き、「今回の口蹄疫の流行を早期に終息させ、事態の収拾を図った上で、潔く身を引きたい」と述べた。辞意表明の理由について劉長官は「あらゆる出来事には原因と結果が付き物だ。結果に対し潔く責任を取る姿勢を示さなければならないと考えた。決して長官職にしがみつくつもりはない」と語った。
27日■非核化会談に向け北の対応期待
韓国の当局筋は、北朝鮮が「朝鮮半島の非核化実現に向けた姿勢と6カ国協議共同声明履行の意志に変わりはない」とする外務省談話を発表したことに対し、「大枠で従来の立場を繰り返したもの」と指摘しながら、韓国政府が提案した南北間の非核化に向けた会談に関しては、肯定的な態度を示す余地があると評した。