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2011/02/18

<週間ダイジェスト>2月10日~2月16日

16日■外交通商部長官来日、北情勢など協議

 外交通商部の金星煥長官の日程で日本を公式訪問した。金長官の訪日は昨年9月就任後、単独では初めて。金長官は菅直人首相を表敬訪問した後、午後に前原誠司外相と会談を行った。外相会談では、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再開の動きについて協議。また、与党民主党の仙谷由人代表代行や自民党の谷垣禎一総裁らとも会談し、朝鮮王室儀軌など韓半島から持ち出された文化財の韓国返還問題について、日本財界の関心と協力を求めた。

15日■韓米合同軍事演習に米空母参加

 今月末から来月中旬まで実施される韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」に米海軍所属の航空母艦が参加し、北朝鮮の急変事態に備えた訓練も実施される。政府関係者は、連合防衛能力の徹底的な点検に向け、去年は投入されなかった米航空母艦が演習期間中に投入されると明らかにした。キーリゾルブは、韓半島有事の際の米軍戦力の円滑な展開に向け定期的に実施される演習で、在韓米軍、海外米軍、軍団級以上の韓国軍兵力が参加する。

14日■ソウルのバス停・公園も禁煙区域に

 ソウル市は、来年1月から街路沿いのバス停留所5715カ所、近隣公園1024カ所、学校区域(学校周辺の半径50㍍以内)などを禁煙区域に指定する計画だと明らかにした。市は各自治区に禁煙区域の範囲、指定時期などに関する内容を盛り込んだ受動喫煙禁止条例標準案を送り、上半期(1~6月)中に条例を制定するよう指針を出した。これに先立ち、市は受動喫煙禁止条例を制定。来月からは清渓広場、ソウル広場、光化門広場が禁煙区域となる。

13日■日本の元法相が「ナヌムの家」訪問

 韓国と日本の法相経験者が、旧日本軍の元従軍慰安婦の女性たちが暮らす京畿道広州市の「ナヌムの家」を訪問した。日本の杉浦正健元法相と金成浩・元法務部長官が「ナヌムの家」の追悼公園で献花し、教育観や歴史観について意見を交わしたあと、生活館で元慰安婦たちと面会した。今回の訪問には、「ナヌムの家」の後援会長を務める李翰成議員や、韓国文化財団のイ・チャング理事も同行した。

12日■エジプト大統領辞任について声明

 外交通商部はエジプトのムバラク大統領の辞任について声明を発表し、「エジプトの状況が平和的かつ安定的に維持され、国民の熱望により公正で自由な選挙が実施されることを期待する」と表明した。また、エジプトとの友好協力関係をさらに発展させるため韓国政府はエジプト政府および国民とより緊密に協力していくと明らかにした。

11日■KTXが光明駅付近で脱線事故

 同日午後1時40分ごろ、京畿道光明市日直洞、KTX(韓国高速鉄道)京釜高速線光明駅近くの上り線トンネルで、釜山から光明駅に向かっていたKTXの車両が脱線した。KORAIL(韓国鉄道公社)は、人命被害は出ていないと明らかにした。車両は下り線路の一部も覆っており、両方面とも運行が止まった。警察によると、列車は光明駅500㍍ほど手前のトンネルを徐行運転中、数回にわたり揺れ、客室車両10両のうち後方6両が線路を外れた。

10日■北が態度変えなければ対話不可能

 南北軍事高官級会談のための実務(予備)会談で韓国側の代表を務めた国防部の文尚均・北朝鮮調整課長は、予備会談が決裂したことについて、「韓国側の主張する条件に北朝鮮が応じて初めて本会談開催が可能」との立場を表明した。北朝鮮は朝鮮中央通信の発表文の中で、予備会談が決裂したのは韓国に責任があると非難していた。