18日■駐韓米大使「南北関係の改善を」
スティーブンス駐韓米国大使がソウル市内で講演を行い、6カ国協議の再開について、「われわれは(北朝鮮と)2カ国協議をする準備はできているが、まずは南北関係の改善を望んでいる」と述べた。また、北朝鮮の非核化に対し、「行動で見せるのが重要だ」と強調、北朝鮮が核兵器放棄で合意した6カ国協議の共同声明に基づき、非核化や国際法の順守、挑発行為の禁止を履行するよう求めた。3度目の核実験など、北朝鮮が挑発を行う可能性について、「挑発には必ず代償が伴うことを明確に伝えた。米国は北朝鮮の挑発を抑制することに最善を尽くしている」と強調した。
17日■米特別代表、北支援で韓米協調
来韓中の米国務省のボズワース北朝鮮担当特別代表は、6カ国協議韓国首席代表の魏聖洛外交通商部韓半島平和交渉本部長と会談。北朝鮮への食糧支援に対し「韓米が非常に強い共通の視点を持っている」と述べた。また、北朝鮮のウラン濃縮計画について、同計画が明らかに違法で国連安全保障理事会決議にも違反していると強調した。
16日■韓国陸海空軍が合同上陸訓練開始
韓国陸海空軍が参加する海兵隊の合同上陸訓練が浦項沖で始まった。昨年11月の北朝鮮による延坪島砲撃以降、海兵隊の合同上陸訓練が行われるのは初めて。22日まで実施の予定で、訓練には、アジア最大級の輸送艦「独島」(1万4500㌧級)を上陸機動部隊の指揮艦とし、駆逐艦、哨戒艦、機雷敷設艦、潜水艦など艦艇15隻、海兵隊の上陸突撃装甲車21両、自走砲6門などが参加する。
15日■北が捜査結果を「謀略劇」と非難
北朝鮮の国防委員会検閲団は、韓国で先月発生した農協の電算障害を「北朝鮮によるサイバーテロ」と結論付けた検察の捜査結果について、「謀略劇」と主張する真相公開状を発表した。国防委員会検閲団名義の真相公開状が出たのは3回目。同検閲団は「天安艦事件と延坪島砲撃戦、農協事態などの謀略劇をねつ造してわれわれと関連付けるのは、北南対決を追求するものだ」と強調した。
14日■韓国への脱北者2万1000人に
統一部は、韓国内に入国した脱北者が2万1000人を超え、2万1165人となったと発表した。昨年11月に初めて2万人を突破し、2010年末現在で2万407人を記録。さらに5カ月2万1000人に達したことになる。1999年に1000人、2007年に1万人を突破していた。年度別では、2000年には300人だったものが、02年1000人、06年2000人を超え、09年には史上最大の2927人を記録していた。
13日■民主党、院内代表に金振杓氏
韓国最大野党・民主党は院内代表選挙を行い、中立派の金振杓議員を選出した。金議員はソウル大法学部卒業後、旧財務部入りした典型的なエリート官僚出身で、2004年に国会議員に初当選した。金大中政権と盧武鉉政権で財政経済部次官や青瓦台政策企画首席秘書官、国務総理室の国務調整室長、副首相などを歴任した。
12日■李大統領への北の非難は遺憾
李明博大統領は、金正日総書記を来春の核安全保障サミットに招待する用意があると発言したことに北朝鮮が強く反発したことについて、韓国統一部の当局者は「極めて遺憾。こうした言動は南北関係の発展に役立たない」と批判した。同当局者は「国家元首の発言に対し、北朝鮮は『逆徒』などの表現を使い、誹謗中傷した」と非難。南北関係の発展のためには北朝鮮の態度の変化が必要と主張した。