6月1日■韓国が北に南北首脳会談提案
北朝鮮の国防委員会報道官は朝鮮中央通信を通して、韓国が哨戒艦沈没事件などの決着を前提に、ソウルと平壌などで来年3月までに計3回の南北首脳会談開催を打診してきたことを明らかにした。同報道官は打診を拒否する立場を表明した。韓国側は、南北首脳会談開催のための非公式接触を4月に行うことを北側に提案していたという。
31日■韓国空軍の次期戦闘機を増加
韓国空軍は、次期主力戦闘機のF15K2機を米ボーイングから受け取った。韓国空軍が保有するF15Kはこれで計49機となった。2002年に韓国空軍の次期主力戦闘機に決まった。これまでに50機が導入されたが、06年6月に浦項沖で1機が事故で墜落していた。韓国空軍は戦力増強のため追加発注を08年にしている。来年3月までに残り11機が引き渡される計画だ。同機は戦闘行動半径が1800㌔に達し、韓半島全域で作戦遂行が可能な能力を持つ。
30日■李大統領「違法スト厳しく対処」
李明博大統領は、第66回ラジオ・インターネット演説を通して「労働組合の違法ストに厳しく対処するのと同時に、労働者の権益を侵害する不公正な事案についても厳しく対処する」と語った。李大統領は先日発生した自動車産業のストと関連し、「年俸7000万ウォン(522万円)の正社員が違法ストを行ったことはとても残念だ」と強調、また「非正規雇用者の苦悩を和らげ、新しい雇用を創出する必要がある。政府は労使の自律性を尊重し、どちらに対しても法と原則を公正に適用する」と語った。
29日■NLL近接の北基地完工段階に
黄海の南北軍事境界線と位置付けられている北方限界線(NLL)近くに北朝鮮が建設中だった古岩浦海軍基地が完工段階に入ったと、韓国政府情報筋が明らかにした。同基地には、ホバークラフトやホバークラフト戦闘艦を保管する陸上係留場が備えられているとみられる。北朝鮮軍のホバークラフト戦闘艦は、前後に機関砲を各1門備え、特殊部隊員の韓国浸透に用いられる。韓国軍はこれに対応するため、作戦区域を黄海道内陸までとする方針だ。
28日■民主労働党と進歩新党、合併決裂
民主労働党と進歩新党が、市民団体とともに合併に向けて立ち上げた「縁石会議」が2日間にかけて行われたが、「北朝鮮に対する見方」などで違いが表面化し、合併合意には至らなかった。今後の交渉日程も決まらなかったことから、合併交渉は事実上決裂したとみられる。民主労働党は今後、進歩新党との合併をあきらめて国民参与党との統合交渉を進める可能性がある。
27日■非核化へ北は誠意ある対応を
青瓦台(大統領府)は定例会見で、北朝鮮の金正日総書記が6カ国協議の早期再開を促したことについて、「北が非核化への誠意ある姿勢と南北関係の進展に向け責任ある態度を見せることが、6カ国協議再開にとって重要だ」との認識を示した。青瓦台はまた、金総書記が中国の胡錦濤国家主席との会談で、6カ国協議の早期再開を主張したことに対し、「首脳会談の結果についての中国側の説明内容には注目すべきことが一つもない。特別に評価する必要性がない」との見解を示した。
26日■ソウル核安保サミットを準備
ソウルで2012年3月26、27日に開催される第2回核安全保障サミットの準備団が設置され、業務を開始した。金星煥・外交通商部長官が団長を務める。外交通商部のほか、教育科学技術部、行政安全部、企画財政部、文化体育観光部、関税庁など関係官庁から派遣された公務員で準備団は構成され、核安保サミットの準備、広報、サミット会場選定など、すべての業務を行う。