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2011/06/17

<週間ダイジェスト>6月9日~6月15日

15日■釜山港、バラスト水汚染調査

 釜山地方海洋湾庁は、釜山港と日本の東北地域の港を往来する船舶のバラスト水の放射能汚染調査を、6月末まで実施することを明らかにした。バラスト水とは、船底に積んで重し(バラスト)として用いられる水のこと。出港地で海水を汲み上げて利用し、到着港で排出する。調査対象は、茨城県日立港、福島県小名浜港、相馬港、宮城県仙台塩釜港、青森県八戸港の5港を出港した船舶で、釜山港に入港する際、バラスト水を採取して韓国原子力安全技術院で放射線がないか調べる。

14日■金星煥長官「SOFA改正も」

 金星煥・外交通商部長官は、慶尚南道・漆谷にある在韓米軍基地「キャンプキャロル」に、ベトナム戦争時に米軍が散布した枯れ葉剤の入ったドラム缶が埋められたされる問題と関連して、国会外交通商統一委員会の全体会議で「枯れ葉剤問題を機に韓米軍地位協定(SOFA)の改正が必要ではないか」との質問がされたのに対し、金長官は「キャンプキャロルで行われている韓米合同調査の結果を見て、法条項を適用し、それが不十分な場合は米国側とSOFA改正交渉を行う計画だ」と述べた。

13日■T50輸出で韓国航空産業跳躍を

 韓国製高等訓練機「T50」のインドネシア輸出が決定したことについて、金滉植総理は祝賀行事の中で、「韓国の航空産業の発展を早めると同時に、新たな輸出産業として跳躍するきっかけになるだろう」と語った。さらに「韓国のブランド価値を高めると同時に、韓国経済にも役立つ。韓国の航空産業の未来を切り開く信号弾になるだろう」と高く評価した。

12日■白翎島に攻撃ヘリ配備を検討

 韓国軍は北の奇襲侵入に備え、黄海の南北境界水域にある白翎島に大型攻撃ヘリコプターの配備を検討している。韓国軍は、同島に建設中のヘリ格納庫は大型攻撃ヘリを収容できる規模と説明し、「来年、大型攻撃ヘリを配備する方向で検討中」と明らかにした。来年10月に大型攻撃ヘリ36機を導入し、その一部を白翎島に配備する計画だ。

11日■金国務総理「大学生はデモ自制を」

 金滉植国務総理は大学生が授業料値下げを求めて大規模デモを行っていることに対して、「大学生や市民団体がデモで意思表示をすることは、問題解決には役立たない」と語った。さらに「授業料問題は競争力のない大学の財政余力などを総合的に考慮すべき問題」と強調した。大学進学率の高い韓国では、高い授業料が学生や保護者の大きな負担となっており、与党ハンナラ党も負担軽減の必要性を認めていた。

10日■米国務次官補「南北対話優先を」

 韓国訪問中のキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、北が韓国との対話中断を宣言したことについて、「韓国政府の対話再開に向けたプロセスを支持する。中国に北を説得するよう要請した」と語った。これは南北会談と朝米会談を経て6カ国協議を開催する「3段階案」を、米国が支持する立場を表明したもの。同次官補はまた北への食糧支援問題について、「韓国政府と協議中」と説明した。

9日■韓中6カ国協議首席代表が会談

 北の核問題をめぐる6カ国協議の首席代表を務める外交通通商部の魏聖洛・韓半島平和交渉本部長が、中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表と北京で会談し、6カ国協議の早期再開について意見交換を行った。魏本部長は、韓国が提案している南北会談と朝米会談を経て6カ国協議を開催する「3段階案」の有効性を説明した。武特別代表は、「北の現況を見ると3段階案は困難だ。6カ国協議の早期再開に向けた環境づくりが必要」と述べた。