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2011/07/29

<週間ダイジェスト>7月21日~7月27日

27日■李大統領集中豪雨対策本部を訪問

 ソウルなど韓国中部地域で記録的な集中豪雨により大きな被害が相次いでいることを受け、李明博大統領は、政府総合庁舎内の中央災難(災害)安全対策本部を緊急訪問。土砂崩れなどによる人命被害が発生している江原道の崔文洵・知事から状況報告を受けた。また大統領は、地方自治団体と緊密に連絡を取って、事前予防と事後処理を徹底するよう対策本部に指示した。さらに光化門や清渓川などを見回り、交通状況や集中豪雨に伴う市民の被害状況などについて報告を受けた。

26日■民間団体が北へ小麦粉など支援

 統一部は、昨年11月の北朝鮮による延坪島砲撃事件を受けて、事実上禁止状態になっていた民間団体による対北朝鮮小麦粉支援を8カ月ぶりに承認。それを受けて民族和解協力汎国民協議会は小麦粉300㌧を北に人道援助した。支援物資は、黄海北道内の託児所や幼稚園、小学校の児童など社会的弱者に届けられる。

25日■脱北者の生活実態を決定

 統一部は、北朝鮮脱出住民(脱北者)の韓国定着を支援する北韓離脱住民支援財団と共同で、脱北者の生活実態調査を実施する計画を発表した。研究機関による部分的な調査はこれまであったが、政府レベルで全数調査を進めるのは初めてとなる。実態調査は韓国全土の満8歳以上の脱北者を対象に、8月1日から末日まで、専門相談員による家庭訪問形式で行われる。韓国に定着した脱北者は99年に1000人を超え、07年1万人、10年には2万人を突破した。

24日■北と中国、清津港開発を本格化

 北朝鮮と中国が、羅先市と清津市を結ぶ道路建設を始めるなど、清津港の共同開発を本格化している。北は先月、工兵部隊を投入して中国の琿春と北の羅先を結ぶ約15㌔の道路を開設する工事を開始。また清津港の補修・拡張工事も最終段階に入った。中国は昨年7月、清津港の第3、4埠頭を15年間利用できる使用権を北朝鮮から確保している。また、2015年までに清津と中国・龍井市を結ぶ高速道路も新設する。

23日■韓日米の外相が北への対応で会談

 東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議などに出席するためインドネシア・バリ島を訪問している金星煥・外交通商部長官は、日本の松本剛明外相、米国のクリントン国務長官と会談した。会談では北の核問題をめぐる6カ国協議の再開について、韓国との関係改善に向けて南北対話を含めた努力を北が行うべきとの認識で一致した。南北対話が今後も行われるべきとの認識でも一致した。

22日■南北6カ国協議首席代表が会談

 北の核問題をめぐる6カ国協議の韓国首席代表、魏聖洛・外交通商部韓半島平和交渉本部長と北の首席代表の李容浩・外務次官が、インドネシア・バリ島で2時間にわたり会談し、6カ国協議の再開に向け努力することで合意した。南北の6カ国協議首席代表の会談は、2008年12月に中国・北京で6カ国協議が開催されて以来、2年7カ月ぶりのこと。魏本部長は会談後、「非核化交渉再開のため南北が努力することで合意し、6カ国協議再開への環境が整うよう努力していく」と語った。

21日■ASEAN+韓日中外相会議開催

 東南アジア諸国連合(ASEAN)と韓国、日本、中国(ASEANプラス3)の外相会議が、インドネシアのバリ島で開かれた。会議では、北朝鮮の非核化と南北関係の改善が韓半島と東アジアの平和と安定の確保に必要であるとの認識を共有した。さらに北がウラン濃縮計画を含めた核計画すべてを放棄し、南北対話を通じて完全な非核化の道を進むための、ASEANプラス3の努力が必要との見解をまとめた。