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2011/11/18

<週間ダイジェスト>11月10日~11月16日

16日■北が黄海上空でミサイル発射実験

 韓国政府は、北朝鮮軍が10月と今月初め、黄海上空で2回の空対艦ミサイル発射実験を行ったようだと明らかにした。発射されたミサイルは、黄海の軍事境界線と位置付けられている北方限界線(NLL)北側の北朝鮮側海岸に配置されている、射程40㌔のスティックス地対艦ミサイルを改良したものと推測される。韓国軍当局は北の挑発に備えて、地上と艦艇で対空防衛態勢を強化した。

15日■韓国、北にワクチン100万人分支援

 統一部は、国際救護団体の独カリタスと韓国の国際保健医療財団を通じて10億6000万ウォン(約7240万円)相当のB型肝炎予防ワクチンを、北朝鮮に支援することを明らかにした。これは北朝鮮の子供100万人以上に接種できる分量だ。韓国が北に肝炎ワクチンを支援するのは、昨年11月の延坪島砲撃事件以後、初めてとなる。

14日■安哲秀氏が1500億ウォンを寄付

 元IT起業家の安哲秀・ソウル大学融合科学技術大学院長は、1500億ウォン(約103億円)を社会に還元する意向を示した。自らが創業した統合セキュリティーソリューション企業のアンラボ(安哲秀研究所)の役員宛てに、同社の保有株式(37・1%)の約半分に相当する1500億ウォンを社会に還元するとメールを送って明らかにしたもの。安氏は「以前から考えていたことを実行に移した」と語った。安氏は来年12月の大統領選挙の有力候補である。

13日■6カ国協議首席代表が外遊に出発

 6カ国協議の韓国首席代表を務める林聖男・外交通商部韓半島平和交渉本部長が、北朝鮮の核問題をめぐる協議のために出国した。林本部長は、オーストリアのウィーンで米国の北朝鮮担当特別代表を務めるデービースIAEA担当大使、IAEAの天野之弥事務局長らと会談する。その後、インドネシアのバリ島に移動し、東アジア首脳会議(EAS)に参加する米国との2国間協議、日本を加えた3カ国協議を行う。

12日■ABU会長「北でも五輪視聴を」

アジア太平洋放送連盟(ABU)会長に選出された金仁圭・KBS社長は、「国家の貧富に関係なくスポーツ放送は提供されるべきだ。北朝鮮と東ティモールなどは中継権を支払う能力がないが、ABUが提供できるよう支援していきたい」と話した。韓国の放送局社長がABU会長に選出されたのは今回が初めてで、任期は来年から3年となる。ABUは、アジア太平洋地域60カ国に220社以上の加盟社を持つ世界3大国際放送機構である。

11日■ソウル市、福祉分野の来年予算増

 ソウル市は来年の予算を確定し、市議会に承認を求めている。来年予算は、今年から5・9%増加した21兆7973億ウォン(約1兆4941億円)になる。その中で福祉予算は13・3%増加した5兆1646億ウォンになり、全体の26・0%を占める。先月末に就任した朴元淳市長は、「福祉予算を大幅に増やし、公共投資予算を大幅に削減した」と語った。ソウル市民1人当たりが1年間に負担する税金は122万6000ウォンで、全国16自治体で最も高い。


10日■ソン・キム米国大使が韓国赴任

 韓国系米国人で駐韓米国大使となったソン・キム氏が、韓国に赴任した。キム大使は、韓国到着直後に声明を発表し、「韓米両国は、共通の歴史と価値観、経験に基づいた特別な関係だ。両国同盟のため最善を尽くす」と語った。ソン・キム氏はさらに、「幼年時代を韓国で過ごし、韓国文化と伝統に関心を持ち続けてきた」と話した。ソン・キム氏は、韓国や日本の米国大使館で勤務した経験があり、東アジア事情に精通している。