23日■韓国軍が延坪島で大規模訓練実施
北朝鮮による延坪島砲撃事件から1年を迎え、韓国軍は延坪島一帯で、北朝鮮の奇襲占領と軍事挑発に対応するための機動訓練と模擬攻撃訓練を行った。同作戦には、陸海空軍と海兵隊が合同で参加。午後1時から、海兵部隊がK9自走砲やバルカン砲を使用して海上射撃訓練を行った。またKF16戦闘機を延坪島上空に飛行させ、F15K戦闘機には射程距離278㌔の地上攻撃用ミサイルを装着して出撃させた。
22日■中国に北朝鮮への働き掛けを要請
北京を訪問している柳佑益・統一部長長官は、戴秉国・国務委員(外交担当)、中国共産党の王家瑞・対外連絡部長と会談し、韓国政府の対北朝鮮政策を説明するとともに、中国側の理解と協力を求めた。柳長官は「北朝鮮が6カ国協議と南北対話を再開し、韓半島と北東アジアの平和のために態度を変えるよう、中国がリーダーシップを発揮してほしい」と述べた。戴国務委員は「21世紀は平和と協力の時代であり、韓国と北朝鮮も例外ではない」と強調した。
21日■与党代表「通常国会後に党再編」
与党ハンナラ党の洪準杓・代表は、同党の創立14周年記念式典で、「与野党が激しく対立している韓米自由貿易協定(FTA)批准案を処理した後に、党の刷新に乗り出し、新体制のハンナラ党を構築する」と述べた。また、「党全体が一つになって国民の信頼を取り戻せるように努力し、来年の選挙に臨むべきだ」と訴えた。
20日■民主労働党など野党3党が統合へ
野党の民主労働党、国民参与党と新しい進歩統合連帯の代表は、国会で記者会見を開き、3団体を統合して新党を結成することで合意したことを明らかにした。統合の理由について、「新しい政治を望む国民の熱望に応え、来年の総選挙と大統領選挙で勝利して政治を根本的に改革するため」と語った。そして福祉国家の実現に向け、労働者、農民、庶民の生活が保障され、社会的弱者と少数者に配慮する共同体を目指し、韓半島の平和定着を進めると語った。
19日■延坪島砲撃、住民の精神的苦痛続く
昨年11月23日の北朝鮮による延坪島砲撃から約1年となるが、同島住民の多くが砲撃後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、現在も苦しんでいることが明らかになった。仁川・ナウン病院が全国災害救護協会と共同で延坪島住民を対象に無料検診を実施。その結果、受診者149人のうち半数近くの64人がPTSDの高危険群に分類された。危険群の25人も含めると、精神的苦痛を受けている人の割合は61%になる。
18日■SOFA改正よりも運営改善検討
在韓米軍による犯罪が相次いで社会問題となる中、アジア・太平洋安全保障問題担当の国防次官補に指名されたマーク・リッパート前国家安全保障会議(NSC)首席補佐官は、米上院軍事委の人事聴聞会に提出した答弁書の中で、「米国防総省は、在韓米軍地位協定(SOFA)を改正するよりもSOFA合同委員会での協議を通じ、運営案を改善することが望ましい。合同委の手続きは過去数年間、韓米両国でうまく適用されてきた」との見解を明らかにした。
17日■統一部長官「北支援、食糧は例外」
柳佑益・統一部長官は、国会の予算決算特別委員会で開かれた来年予算の審査に出席し、与党議員から出された対北朝鮮人道支援への質問について「人道支援を実施しても食糧支援はしない。社会的弱者のため例外的にB型肝炎予防ワクチンなどの提供を認めている。食糧支援については、北の食糧事情は緊急を要するほどではない。民間支援団体が実施した即席めんや小麦粉支援の配分状況を見て、透明性が保障された場合は支援措置を検討する」と述べた。