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2012/04/27

<週間ダイジェスト>4月19日~4月25日

25日■BSE感染牛問題、輸入検疫継続

 農林水産食品部関係者は、米国で牛海綿状脳症(BSE)に感染した乳牛が確認された問題と関連し、米国産牛肉に対する輸入検疫検査をすぐには中断しない方針を明らかにした。輸入検疫検査の中断は、米国産牛肉の輸入禁止を事実上意味することになる。米農務省は24日、カリフォルニア州で乳牛1頭からBSEの感染が確認されたと発表していた。米国でBSE感染牛が確認されたのは4例目で、06年3月以来、約6年ぶり。

24日■統合進歩党が進歩党に党名変更へ

 野党の統合進歩党は、党名を「進歩党」に変更するなど、党綱領の改定草案を発表した。同党は当初、進歩党で政党登録を行う予定だったが、進歩新党という名称がすでに中央選挙管理委員会に登録されていたため、統合進歩党を使っていた。11日の総選挙で進歩新党の支持率が2%以下で、政党登録が取り消されたため、進歩党への党名変更が認められることになった。同党は在韓米軍撤退、自主的平和統一などの政策を掲げている。

23日■李大統領「警察は基本姿勢確立を」

 李明博大統領は、青瓦台(大統領府)で開かれた首席秘書官会議で、京畿道水原市で発生した女性拉致事件で対応不手際により女性が殺害された問題や、警察官の収賄事件などに関連して、「警察庁長官が新たに任命されるのを機に、警察内部の不正を暴き、国民の生命と財産を守る警察の基本姿勢をあらためて確立すべきである」と述べ、警察に対する外部の改革案を取り入れて、体制を一新するよう指示した。

22日■京畿道知事が大統領選出馬宣言

 次期大統領候補の1人とされる、与党セヌリ党の金文洙・京畿道知事が国会で記者会見を行い、大統領選出馬を公式に宣言した。金知事は会見で、「時代が要求している大統領の資格を(自分が)持っているかどうか悩んだが、国民と共に大韓民国をより偉大に変えていく道に立つことを決断した」と語った。セヌリ党では金知事のほか、朴槿惠・元党代表、鄭夢準・元党代表、李明博大統領の側近の李在五議員らが出馬を予定している。セヌリ党は今後、予備選を開いて単独候補を決める。

21日■北・労働党と中国共産党が会談

 北朝鮮の労働党と中国の共産党が、北京で会談を行った。同会談には北朝鮮側から金英日・党書記、池在竜・駐中大使、中国側は王家瑞・共産党対外連絡部長らが出席した。北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射後に初めて行われた中朝高官級会談で、北の朝鮮中央通信は、「朝中双方の協力関係を発展させるための意見を交わした」と報じた。また中国国営新華社通信も、交流拡大と協力促進について意見交換を行ったと伝えた。

20日■米国防長官、北のミサイル懸念

 パネッタ米国防長官は、米下院軍事委員会で報告を行い、北朝鮮が軍事パレードで移動式ミサイルを公開したことに触れ、「北朝鮮が実際に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の移動発射能力を備えているとしたら、北の潜在的脅威が増したことになる」と述べた。また北が核実験を行う可能性については「行った場合は挑発とみなす。朝米関係を悪化させることになるだろう」と警告した。

19日■中国人船長に地裁が懲役30年

 仁川地裁は、昨年12月に韓国の排他的経済水域(EEZ)で不法操業中、韓国の海洋警察の取り締まりを受けて同警察官2人を刃物で刺して死傷させた中国人漁船の船長に対し、懲役30年の判決を言い渡した。これに対し中国外務省の劉為民報道官は、「韓国と中国は黄海上のEEZの境界線をまだ確定していない」として、一般的なEEZ関係の法律に従って中国人船長に下した韓国側判決は受け入れられないと述べた。